自分のガチ勢がいるとか【ツイステ】

21話 ページ23

｢ん………｣



部長｢やっと起きたか……お疲れですか？｣



｢………え、？あんた、なんでここに｣



ここはツイステッドワンダーランドで、



部長｢なんでって、私の家ですから。いるに決まってるじゃないですか｣



｢え、え…？｣



部長｢ハァ…だいぶ疲れてるみたいですね。貴方、3日程前に過労で倒れたんですよ。長い間仮眠室で泊まり込みしていたみたいですし、貴方の家も今はどこか分かりませんから。仕方なく私の家に…ということです。｣


｢あ…はぁ…え…｣



部長｢あぁ、安心してください。寝ている貴方にやましい事は一切していませんし、会社の方にも有給を取るという旨は伝えてありますから。｣



そのまま長々と話す伊藤部長。



目の前に彼がいるということはここは日本だということ…



今までのは全て



｢…夢、｣



部長｢なんです？｣



｢いえ、なにも、｣



そんなはずない、おかしい。



本当に夢ならどうして主要キャラの名前や容姿が分かった、？寮の名前は？



友人の話なんて申し訳ないが全くと言っていいほど聞いていなかったはずだ。



夢オチなんて、有り得ない、



部長｢──…聞いてますか？とにかく、あと2日は休んで下さい。貴方、我慢する癖があるでしょう。また倒れてもらっても困りますので｣



｢はぁ…すみません…｣



コイツ聞いてなかったな…と溜息をつく部長。



それを見上げる俺……いや、私…



部長｢ｯ、とりあえずお風呂に入ってきてください。私の服で申し訳ないですが着替えを持ってきますので…それと、貴方は女性なんですからもう少し警戒心を持ったらどうなんです!服がずり落ちてるのは気にならないんですか…ｯ！｣



｢え、あ、ほんとだ…｣



部長｢ｯ…あのなぁ、いくら俺とお前が幼馴染だからって気ィ緩めすぎんのもどうかと思うんだが？男は狼なの、忘れてんじゃねえぞ｣



｢は…｣



獣のような鋭い眼光で私を射る部長。



ただでさえ頭が混乱してる時にそれは困る…



というより、そういえばこの人幼馴染だったなと失礼なことを考える。



｢まぁいいや……お風呂行ってきます…｣



部長｢…おう。廊下出て右な。｣



仕方ない、今までに起きた事とこれからの事はお風呂でゆっくり考えるとするか……



会社に戻った時はまず友人と話をしよう。




キャラの名前や学校、そしてツイステッドワンダーランドについて。




私は少し痛む頭を抑えながら風呂場へと向かった。

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