トリップした先が太宰治の上なのだが！てーく２【文スト】 （トリップして少したった先が中島敦の膝の上なのだが！）

69．中華街-夜- ページ32

太「ごめんねってば〜！Aちゃーん！」




『いいんです。別に太宰さんに怒っている訳ではないですので』




学校に行き、部活に出て、探偵社で書類整理をし、只今社員寮に向けての帰路に立っている


太「じゃあ何に、怒っているのさー」



『太宰さんの書類整理を任されたとき、【あぁ、またか】と思い、太宰さんの入水を止めろといわれ【あぁまたか】と、もはや太宰さんに迷惑を掛けられることが青春の一頁ならぬ、日常の一頁になっている自分に嫌気が差しています』




太「ぐふっ、今のは結構刺さった」




『それはよう御座います』




そんな辛辣な言葉を発してみながら、回りに聞き耳をたてていると、こんな声が聞こえてきた




男１「おい、お嬢ちゃんこんなとこいたらあぶねーぞ……………おい？」




男２「この子昨日も一昨日もここで立ってなかったか？」




男３「おきものだったりして！」


男１と２と３「あははは！」



男１「おいこいつ今瞬きしたぞ」





こ、このパターンは……まさか、

？「待って……」



太「わ、私たち？」






キエーイ！鏡花ちゃん！泉鏡花ちゃんだぜ！ヒロインとうじょーーーう！




夜叉白雪……！



太「こ、これはまずい……」




着物を着た女の人が刀を振り上げ鏡花ちゃんの後ろに立って？いる。その瞳は此方をとらえていた





『(イエーイ！ｲｴｰｲ！ふうふう！夜叉白雪！ゲット！)』



こんなことを怯えた表情をした少女が考えているなんて、誰も思いやしないだろう……




まぁ口に出してはいないよ！……口にしてたら、それこそKYだからね！






因みにうちの部活にはKY(空気が読めない)の金田Y先輩(イニシャルKY)と！、KY(空気読め過ぎてヤバい)の桑原Y先輩がおるぞ！






私は空気読め過ぎてヤバい！になりたい！出来れば！





ぐへ、




首の後ろ叩かれた←




刀の峯で




鏡「此方の人は(太宰さんを指して)傷つけてもいいから、貴方は傷一つつけるなと言われている」



元幹部の扱いひど！当たり前か、裏切り者だもんな






それにしても私はいつ、マフィアに傷つけるなと言われるような、貴重な人物になったんだ？





うーん！……鏡花ちゃんに指示を出したのは………僕くん、鏡花ちゃんを出したのは姐さん……






うん







話が読めた






分からない人はこれまでの僕くんと姐さんの行動を思い出すと……い……………いぞ。








其処で気を失った。

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