幸せ家族計画！【降谷零】Part2

57 ページ10

『双子って、産まれた時とっても小さかったの。だからずっと保育器だったよ。』



零「今じゃ、すっかり大きくなったもんな。」



『うん、赤ちゃんの頃とは大違いだよ。』



スマホに入っている、赤ちゃんの頃の写真を、零に見せた。



零「穂花そっくりだ。」



『いや、零のほうが似てるよ！』



顔のパーツ全て、2人は零にそっくり。



零「ずっと俺のこと待っててくれたところが、穂花そっくりだ。」



『あ…、そりゃあ零のこと、好きだから…』



そういうと、零は私の頭をポンと撫でてくれた。



零「待っててくれてありがとう。これからは俺がついてるから。」



『うん！』



たったその一言が、私にとって1番嬉しい言葉。



彼がそばにいてくれるだけでいい。



『零はいいお父さんになれるって、私、今思った。』



零「もちろん、そうなれるように努力でも、なんでもする。」



『2人はね、土日にどこか連れていかないと、気が済まないの。零できる？』



零「時間取って、2人に費やす。」



大した自信ね…、なんか安心した。



『零の血を受け継いで、2人の体力は保育園児じゃないんだよ。』



零「いい事じゃないか。」



確かにそうだけども、それでどれだけ私が振り回されたことやら……色んな思い出が蘇ってくる。

58 零side→←56

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す