幸せ家族計画！【降谷零】Part2 (ページ22)

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『すいません、前の患者さんが時間がかかっておりまして…』

「まったく！いつまで待たされればいいの！？」

『すいません…』

たまにいるクレームを言ってくる患者さん。

いや、私達看護師に言われても、先生がやるから知る由もないんだけど、謝らければいけない。

「もう40分よ！」

『すいません、今日は大変混み合っておりまして。』

「患者に待たせるつもり！？症状悪化するわよ！もし治らなかったら、あなたたちのせいだからね！」

そこまで叫べるなら、全然元気な気がするんですけど…

「やめなよ、おばさん。」

そういうと、後ろにボーイッシュな女の子が立っていた。

「看護師さん、困ってるじゃん。それにそうやって大声出しているから、体調悪化するじゃない？」

私が思っていたこと丸々言ってくれて、すっきりした。

そういうと、おばさんは座って静かになった。

『助けてもらってありがとうございます。』

「あ、いえいえ。ここの病院、腕良くていつも助けてもらってるから。」

すごくいい人…

『女の子に助けてもらって、私嬉しいわ。』

そういうと、女の子はぽかんと目を開けた。

「お姉さん！僕の事、女の子だって分かったの！？」

『え？うん。声とか、顔が可愛らしかったから。』

そこまで言うと、彼女は私をぎゅっと抱きしめた。

「っ嬉しい！いつも男の子だと勘違いされて、女の子扱いされないから！僕、世良真純！」

『そうだったの。私は新庄穂花。よろしく。』

真純「もしよかったら、仕事終わったら少しお話しない？」

今日は零に子供達のお迎え頼んでるし、少しなら大丈夫かも。

『少しなら…、4時に終わるから、それまでは自由にしてて。』

真純「うん！」