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68 零side ページ21

零「保育園、楽しんでるんだな。」



『2人が楽しいなら、それでいい。それをサポートするのが私たち親の務めだと思うから。』



零「そうだな。」



そういった彼女は、まさに母親の顔をしていた。



『じゃあ私、仕事行ってくるね。』



零「送るよ。」



『ありがとう』



なんだかんだで、こうやって昔みたいに2人で一緒に歩いたことがなかった。



いっつも彼女は俺の右側を歩く。



たとえそれが車道側でも、変わることはなかった。



『送ってくれてありがとう。2人のお迎えお願いね。これ家の鍵だから使って。』



零「ありがとう。4時だったよな?」



『うん、少し遅くなっちゃうかもしれないから。なるべく早く終わらせられるように頑張るから。』



零「頑張れよ。」



そういって頭を撫でた。



『子供扱い?』



零「違うって言ったら、嘘になるな。」



そういうと、顔を赤くしてひどいと言って、もう仕事に行くと、去っていった。



母親の顔の時と、さっきの時の顔とのギャップが面白かった。



保育園の前を通ると、子供達が外で鬼ごっこをしていた。



止まって、しばらく見ていると煌が走っているのが見えた。



持ち前の足の速さで、ずっと逃げている。



煌「あっ!パパーー!!」



こっちに気づき、全力で駆けてきた。



零「すごく速くなったな。」



煌「ほんとに!?ありがとう!」



零「ほら、先生とみんな待たせてるから、もう戻った方がいい。」



煌「わかった!じゃあね!」



手を振りながら、クラスの子達の元へ戻っていった。



今日は家族のいろんな顔が見れた日だった。

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利香信者(プロフ) - ありがとうございます! (2019年12月23日 19時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白いです! (2019年12月23日 15時) (レス) id: ebdf59309e (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - いえいえ、訂正ありがとうございます(*^-^*) (2019年12月6日 23時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)
利香信者(プロフ) - 87ですね!すいません! (2019年12月6日 17時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - あれ?86話が2つありますよ( ´△`) (2019年12月6日 1時) (レス) id: b4f5c0261e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:利香信者 | 作成日時:2019年10月27日 23時

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