幸せ家族計画！【降谷零】

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「ありがとうございます！」



『いえいえ。』



新人の看護師さん達に、色んなことを指導する日々。



若々しい笑顔でお礼を姿は、希望に満ち溢れていて、とても眩しい。



『じゃあ、私は帰るので、カルテお願いしてもいい
ですか？』



「あっ、お子さんのお迎えですね。任せてください。」



『迷惑かけて、ごめんね。』



「いえ、私なんか仕事だけで手一杯なのに、子育ても両立されてて、すごいです。」



『子供達の顔見ると、辛いことも、悲しいことも忘れられるの。だから、続けられる。』



こんな私を、'' ママ '' って言って、頼ってくれるんだもん。



「かっこいいです。」



『ありがとう。じゃあ、頼みます。』



「はい、さようなら。」



走って保育園に向かい、なんとかお迎え時間に間に合うことができた。



『あれっ？どこだろう…』



いつも待っている所に2人はいなかった。



辺りを見渡し探すと、2人は鉄棒をしているようだった。



蓮「あ、ママ！」



煌「早いね！」



『急いで来たの。なんで鉄棒してるの？』



いつもなら、砂場で遊んで待っているのに。



蓮「パパに会った時に、逆上がりするところ見せたくて！」



煌「パパに褒められたいんだ！」



会ったことも、声も知らない、写真でしか見たことない父親を、こんなに想っているなんて……



『そっか！出来るようになったの？』



蓮「うん！」



煌「バッチリだよ！」



『すごいね！ママ見たいなぁ』



蓮「パパに会ったら、見せてあげる！」



煌「それまでは内緒！」



『それまで楽しみにしてるね。』



「「うん！」」



2人のこの笑顔を、私は守らないと…



『今日の練習は、ここまでね。お家帰ろう。』

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