ーstprー危ない係

18 ページ18

ーころんー




最近は仕事が忙しくて


何もプライベートでできていない。





こ『あ"ぁ！！また間違えた！！』




ずっとこんな感じ。



正直僕だって遊びたい。



でも今は仕事だから…という理由で



一旦自分の欲を抑えていた。







ーｺﾝｺﾝ



ドアからノック音。



こ『はあーい！！』



誰だろ、なーくんかな？


とりあえずドアを開ける。





開けた瞬間飛びついてきた女の子。



…Aちゃん、だっけ？




「ころ、ちゃん？」




涙目で見つめてくるAちゃん。




こ『そう…だけど？』



どうしたんだろう。急に。





「ころちゃん、姫野って覚えてない？」




言われた途端に全てを思い出した。



Aとは中学の時の友達だった。



よくAはい じめられていた。



そしてAは転校してしまった。





Aを抱き締め返しながら言った。




こ『覚えてる！気づかなくてごめん！』




すると、Aはふるふると首をふった。



なんか、綺麗になった…？



昔も可愛かったけれど、儚さが増した気がする。



確かに中学の時から目立つほうではないのに



皆虜になっていた。それが鼻についたのか、



女子達がいじめていた気がする。



あと、莉犬くんも？


階段から突き落としたって聞いた。




それからAは転校したんだ。





こ『ねえ、もう離れていかないで。』




どこか儚げで、消えちゃいそうなAを



必死に抱きしめた。




「ころちゃっ…痛いよ、っ」




くすりと笑うAが愛おしくて、



そっと額にキスを落とした。





こ『離さないよ…』







・





ここから狂い始めたのかな。





・

19→←17

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す