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Aside
そんなこんなで楽しくお話していたらあっという間に日が暮れた
通路の街灯が徐々に灯っていく
な「いやぁ、もう暗くなっちゃったね。」
こ「わ、ホントだ」
莉「そろそろ帰るかぁ」
る「莉犬は僕と家が近いので一緒に帰りますね。」
さ「じゃあ俺はAと近いから。」
な「じゃあジェルくんは俺とね」
ジ「なーくんは俺が守る!!」
こ「まだ続いてるんかい」
───────
そうして、ころころの家を後にし帰り道をさとみと歩き出した。
さ「…あのさ、A。」
『ん?』
さ「Aは、その、彼女とかできたことあんの?」
彼女…?いやないない
『いたことないよ?』
さ「そっか。」
『なんだよ…何が言いたかったのさ』
さ「いや個人的に、気になって。」
『僕みたいなのに彼女なんて出来るわけないよ』
さ「なんで〜?」
『見た目もあるけど…やっぱり結構人と話すの苦手な方だし…面倒だし…男前なこと何一つ言ってやれないし…。まとめると頼りない?かな。』
さ「そうか?俺はそうは思わないけどな…」
『何故』
さ「だって、見た目は可愛いし、人と話すのが苦手なことは悪い事じゃない、人と話そうと努力してるし、男前なことっつーか、AがAのままでいれるのが1番いいじゃん?」
さ「誰かに合わせ続けるのってしんどいじゃん、あくまで俺が感じた迄だけど、皆と喋って笑ってるAが好きだな。」
・・・・・えっ?
めっちゃ褒め倒してくれるじゃん…というか肯定の神?
『そ、そこまで言われるとなんか照れるな…』
さ「えっ?……あっ!ご、ごめん、俺変な空気─…」
『いやいや!…自信が喪失してたから、さとみくんがそう言ってくれてなんか、嬉しいな』[ニコ]
さ「!………」
[ワシャワシャッ]
『えっあちょ!』
さとみくんはいきなり僕の頭をわしゃわしゃと撫でた
『髪の毛がぐしゃる…』
さ「…そーかよ…」
『いやマジで』
さ「シャンプー何使ってんの」
『無視っ!?』
なんか…心做しか耳が赤かったような気がした
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作者名:黒凛蝶 | 作成日時:2019年12月29日 21時