僕に何かようですか…？

気まづい ページ49

Aside

気付くと手を引かれて下駄箱付近に来ていた

ハッと我に返りさとみを見上げると

どうやら怪我は無いようだが何処か表情が険しかった気が

さ「ほら、靴履いて」

『あ…う、うん…』

靴を履いて校舎を出た

───道中───

気まづい…どうしたらいい

無理に話したらそれはそれで怪しまれる…

笑って誤魔化す作戦は1番バレやすい…

何が良いんだ、触れないのも…怪しいし

触れるのも…あぁぁあ

さ「なぁ、」

『はいっ…！？』

思わず声が裏返った

変な汗が出てくる

さ「アイツら、頭おかしいな」

………

ん…？

まさかの同意を求める感じ…！？

否定出来ないけど話すのが緊張で…

『ぁ、あぁ…そ、そうなのかな…？』

何で疑問形にしたんだろ終わった

さ「Aさ、俺達にまだ隠してる事あるだろ？」

ｷﾞｸｯ


冷や汗か分からない汗が頬を伝った

隠すのがこんな下手な人居るだろうか…

さ「屋上に帰ってきた時、階段で転けたって言ってたけどさ、そもそも御手洗なら屋上付近の廊下にあった筈だよ…？」

鋭い…

『ま、まだ来たばっかだから…学校』

子供のような見え見えの嘘

逆に恥ずかしい

さ「学校来て2ヶ月位経ってるぜ…？一番最初学校案内もされただろうし」

脱出ゲームと推理ゲームの証拠を突きつけろのシーンみたいだ

『物覚え悪いから…僕』

さ「あー、そりゃあ仕方ない、問い詰めて悪ィ」

『へ…？』

さ「へ？」

え、それで終わり…！？逆に困る…！？

『い、ぃや…？』

さ「お、おお」

微妙過ぎる…っ

さ「まぁでも、アイツとカタをつけてからにした方がいいかもしれないけどね、話してみたはみたけど、一寸何言ってるか分かんなかったし」

『は、はは…』

さ「俺が気になるのは傷が増えてた理由がアイツらの性じゃ無いかどうか。ただ、それだけだよ」

いやあの人達の仕業なんだけど…仕業だけど…

『う、ううん違うよ…僕の不注意』

さ「そっか、なら気を付けろよ？」

嘘を積み重ねた

きっとこのままでいれば大丈夫なのだ

そう自分に言い聞かせた

はてまた作者から→←お話は

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す