検索窓
今日:14 hit、昨日:46 hit、合計:396,339 hit

3 ページ23




「これは個人的な話になっちゃうから、もし負担になるなら忘れてね。俺は佐久間のことを部下としても支えていきたいけど、まず先に友人として大切な人だから幸せになってほしいんだ」


どうしてそう話す阿部さんは辛そうに眉を下げるのか。この時は分からなかった。

ただ大介さんのことを本当に大切に、大好きなんだろうなってのは伝わってた。


「だからね、君ならなんとなく佐久間に合うかなって。佐久間が女の子と一緒にいて楽しそうに話すのは………珍しいから」


言葉に違和感を感じた。なんで一瞬間を空けたのかなって。

苦笑いして「ごめんね。これは俺の願望だね」と立ち上がる。


うーん、と伸びをした阿部さんはスーツの内ポケットから思い出したように何かを取り出した。


「貴重な休憩時間に話を聞いてくれたお礼にどうぞ」

「……食券!!」


この会社の食券、しかもこれだけあればひと月は余裕で食べられる。

食券を掴んでうるうるしてる私を見て、「喜んでもらえて良かったよ」と肩で笑ってるし。

いやいや社会人一年目の私にはこれは十分な代物ですよ。


「ありがとうございます!」

「ふふ、それじゃあ頑張ってね?」

「………ふふふ」



とりあえず笑って誤魔化しておこう。







.






で、家に帰宅して夕飯を一人で食べて、お風呂も済ませてあとは寝るだけの状態でゲームをする。

椅子の上で膝を抱えて液晶画面を眺めてたら、私以外の仲間たちがトークで盛り上がっていた。



"新作がでるってよー"
"早速予約せねば!"
"ところで最近PINKこないね?"
"生きてっかー?"
"おーい"



「…かろうじて生きてますよー、と」



ゲームには参加する気なれないけど、生存確認されてる以上心配かけないように打ち込んだ。


次々に返ってくる返信に答えようとしていたら、パタンと車のドアが閉まる音がして急いで部屋を出てる私が居た。





.

▼お兄様は振り向かない→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1143 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2870人がお気に入り
設定タグ:SnowMan , 佐久間大介   
作品ジャンル:ラブコメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三色団子(プロフ) - とても2人が可愛かったです!!また番外編作ってくだいさいいいいいいいいいいいいいい (2022年9月12日 17時) (レス) @page40 id: 63bbf48442 (このIDを非表示/違反報告)
三色団子(プロフ) - 完結おめでとうございます!!!!!!!! (2022年9月12日 17時) (レス) @page40 id: 63bbf48442 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - 彩菜さん» コメント有難うございます!!わあっ、とっても嬉しいです(^^)有難うございます!!キュンキュンしてもらえ良かったです☆ (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あやかぽん。さん» 最後までお待たせしました!そしてお読みくださり有難うございました(^^)大人のグッズどうだったでしょうね(笑)それはまた…です←最後の最後に爆弾仕掛けて終わりました(笑) (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» コメント有難うございます!ヤバいですよね(笑)これ本当は本編に入れたかったネタなんですが都合上入れられず番外編へ(笑)色々この後の妄想を読んで下さる方にしてもらおうと思って書きました← 続きは毎度の事ながらベッターであげる予定です(^^) (2021年6月9日 8時) (レス) id: 21f13df572 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年5月17日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。