第6話【美少年の謎】 ページ8
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謎に包まれた家出少年?ましろくんを保護?してから、3日が経った。
毎日疲れて帰ってくると、自分の部屋かと思えないほど綺麗な部屋と、美味しいご飯に迎えられ、私はとても幸せだった。
だけど・・・────────────────
『・・・ましろくん』
私はソファの上に座り静かにテレビを見ていたましろくんに、声を掛ける。
「はい??」
不思議そうに私を見るましろくん。私は彼の瞳を見つめながら、静かにこう言った。
『貴方がここでしばらくの間暮らすことを、私は了承した。・・・だけど、私は貴方のことをほとんど知らない・・・さて、何故でしょう?』
そう。私はこの謎に包まれた美少年のことを、ほとんど知らない。
知っていることと言えば、家事全般が得意で特に料理の腕前はプロと並ぶ(プロの味食べたことないけど)程であるということと、誰もが振り返り恋に落ちてしまうほどの超★絶 美少年であるということのみ・・・。
「う〜ん・・・何でですかね?」
わざとらしく首を傾げるましろくんに、きゅんっとしてしまうのは不可抗力だ仕方ない。←
・・・って!違う!!そうじゃないんだ!!!!
『貴方が私の質問にほとんど答えないからでしょ!?いつもいつもはぐらかしてばっかりで!!さすがに怒るよ!?』
「怒らないでよ、誉希さん」
クスクスと笑うましろくん。何だこの勝ち誇った笑みは・・・!イケメンだから、何故かさらにムカついてくる!!
『〜〜〜っ!!もうっ!!!これからする私の質問にちゃんと答えなさい!!じゃないと追い出すからね!?』
しょうがないなぁ、とでも言うかのように笑うましろくん。そして「いいですよ、どうぞ??」とにこやかに言い放った。
いいですよ、とか言いながら軽くあしらわれてしまうのが目に見えているのが、さらにムカつく!!!←
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作者名:智弥 | 作成日時:2018年10月22日 3時