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第5話【交換条件ですから】 ページ7

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ましろくんの手料理をもくもくと食べていると、「誉希さん」と名前を呼ばれた。

「約束通り僕は30分で部屋を片付けました(ニコッ」

『ぐっ・・・』

そ、そうだった・・・。30分で部屋を片付けられたら、彼をこの家に置いてあげるという交換条件をしてしまっていたんだった・・・。

あまりにもましろくんの手料理が美味しすぎて、完璧に忘れてました!←

「今度は誉希さんが約束を守る番ですよ?」

『ううう〜・・・』

守るって言ったって・・・半ば無理矢理だったような気も・・・しなくもないというか・・・。

「僕をここに置いてくださいよ、誉希さん。僕をここに置いてくれるなら、家事全般 貴女の代わりにやりますよ??」

『んぐ!?』

そっ・・・それは助かる・・・!
ん?待てよ・・・?ましろくんをここに置いてあげれば、毎日この美味しい手料理を食べられるのか・・・?ついでに部屋とか毎日綺麗で・・・あ、でも洗濯物はさすがに自分でやらなきゃダメだよね!?下着とかあるし!!男の人に洗わせる訳には・・・!!

私はちらりとましろくんを盗み見る。

「・・・(ニコッ」

『・・・っ!!///』

家事全般やってもらえるのに、お給料とか払わなくていいし、その上、こんなイケメンと同居できると考えれば・・・・・・かなりお得!?←

「ねっ?いいでしょう?誉希さん?」

ダメ押し、とでも言うかのようにふわりと笑うましろくん。その笑顔は、もうすでに勝利を確信した顔だった。

『・・・しょっ・・・しょうがないわね・・・・・・』

しまいには私が根負けしてしまったのでした。




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作者名:智弥 | 作成日時:2018年10月22日 3時

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