第3話【汚部屋が・・・】 ページ5
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「誉希さん」
ましろくんがこの家にいること、それは絶対におかしい。だからどうしたものかと、1人考えていると、ましろくん本人に声をかけられた。
『はいはい、何ですか?』
とりあえず、警察行った方がいいよね?
だってあんなボロ雑巾みたいな格好(まぁそれでもましろくんはイケメンでしたが)・・・何か事件に巻き込まれた可能性も・・・────────
「30分下さい」
『へ・・・?・・・30分??』
突然放たれたその言葉に思考を中断された私は、小さく首を傾げる。
え?30分?何で???
「30分くれれば、この部屋、めちゃくちゃ綺麗にしてみせます」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・この、汚部屋を??
『むっ・・・無理無理無理無理!!不可能!!』
だってこの汚部屋まじで汚部屋だもん!!(私の部屋)家事苦手だからって、基本何もしないで放置してたらいつの間にかこんな汚部屋に・・・っ!!
「できます。僕、家事得意なので」
ね?と無邪気に笑いかけられたら、何も言えねぇ・・・。・・・・・・・・・確信犯だろ・・・・・・・・・・・・←
『ま、まぁ、やってくれるのはありがたいけど・・・でも無理だと思うよ??まじで!床見えてないの、ましろくんにも分かるでしょ??』
床が見えていない・・・ここまでくると重症だ。きっと片付けられない病なんだ私は・・・そういう病気なんだ、うん(˙-˙)←
「任せてください。でもその代わり・・・───」
ん?交換条件??嫌な予感が・・・
「─────────もしも片付けられたら
・・・・・・・・僕をここに置いてくださいね?(ニコッ」
・・・やっぱりこの子、確信犯だ!!!!!←
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作者名:智弥 | 作成日時:2018年10月22日 3時