桜色のオーロラ姫【ダイゴ】part2

Princess　Aurora＊　 ページ34

伝説のポケモン、レックウザ。


この目で見るのは初めてだったが、伝説と崇められるのもわかるほどの迫力であった。



遺跡と木簡の謎をとくため、カロスからはるばるホウエン地方まで来た甲斐があった。




メガシンカや石について詳しいチャンピオン、ダイゴ。



そして、調査員だというホウエン地方の桜色のオーロラ姫、A。





(この二人は、今後絶対に私の計画のカギとなる)



特に、Aという女性は要注意だ……。



"リィン___"



彼女の吹く、ヒスイ色の笛の音。



やすらぎの鈴のような、心地の良い音色だが、あれは何なのだろうか。




あれだけ暴れていたのに、その音色を聞いた瞬間に大人しくなるレックウザ。



(明らかに、ただ者ではない)




___これは、調べる必要がある。



見たところ、チャンピオンのようにメガシンカは使っていないが……。



メガシンカの調査員で、さっきのあのバトルセンス。




___メガシンカのポケモンを隠しているか、




それとも、使っていないのか。



「アラン。君はカナズミシティに行って引き続き調査をしなさい」





「それと___」


アランにだけ聞こえるように、



「チャンピオンから離れるな。



それと、あのAという女性について、調査しろ」



「わかりました」




アランに小さく指示を出す。







____カロスに戻り、巨石のデータを詳しく解析しよう。




私の計画を、実行するために。

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