Princess Aurora* ページ27
遺跡のちょうど、1番高い所にそびえ立つ、2本の柱。
神殿のような建物が、特にある訳でもない。
なのに、なぜ2本の柱があったのか。
何かが建っていたような痕跡も特になかった。
でも、この木簡を読むと少し、見方が変わる。
「開かれるカギは、2つの石の光。
__ダイゴさん、アランくん」
考えたことは同じ。
門のカギである可能性が高いキーストーンを持っている彼らが、同時に柱に手を触れた。
その瞬間、柔らかい虹色の光が、柱の模様に浮かび上がっていく。
その虹色の光は
「ありがとうございます、フラダリさん
あなたがいなければ、僕はずっとここで穴を掘っていた」
「いや、こちらこそ。チャンピオンの協力がなければこの道は開かれなかった」
「行きましょう」
「ええ!」
___天空に伸びる、虹色の階段。
なんでだろう。この階段、上っていいのかな。
「……いかないのですか?」
「!!」
嫌な汗が流れる。
「___フラダリさん……」
「いえ、何でもないですよ!行きましょう」
たった一瞬だったけど。
この人の、ダイゴさんと虹の階段を見ていた表情を見た。
見てしまった。
___確証はない。
根拠も何もないのに、怖いと思った。
___もしかして、何か悪いことを企んでいるのではないか。
前を行くフラダリさんの背中を見つめる。
メガシンカの研究。
ダイゴさんの持ってるものと、対になる木簡。
__共同研究。
科学というのは良いように使えば、とても便利だけど
使う人が誤れば、簡単に悪用が出来てしまうもの。
落ち着かなくて、首元のお守りをぎゅっと握った。
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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…!全くそんなことないですよ!!!嬉しいです! (2021年11月29日 22時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…!励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです!更新頑張ります…! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます!ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです!早くお届けできるよう、頑張ります! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - とても面白い!これからも応援してます、更新頑張ってください! (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年8月13日 22時