princess aurora ＊ ページ3
「わあああっ……！！」
空にかざして、太陽の光りに透かしてみる。
探していたものがこんな形で見つかるなんて。
「これを探してたの、ありがとうイワーク！」
そして私はバッグからボールをひとつ取り出して、
「良かったら一緒にこない？
あなたのメガシンカ、見てみたいの！」
「……グオン！」
「じゃあ決まりだね！」
イワークのしっぽに、コツンとボールを当てる。
カタカタ、ポンッと音がした。
「よろしくね、イワーク。これから頑張ろう！」
すると手のなかでボールも揺れた。
「おーい、大丈夫だったか？！」
「あ、トウキさん」
急いで来たようで、息が少し上がっている。
「全然大丈夫ですよ、しかも見てくださいこれ」
さっきの２つの石をトウキさんにも見せる。
「おぉ！すごいな！！これがうわさのキーストーンとメガストーン！」
食い入るようにのぞきこむトウキさん。
「あ、そうだ、この子も紹介します！」
ポンッとボールを空高く投げると、ドシイイインっ！と重量感のある着地音が響く。
「グオオオオンッ！！！」
勢いよく鳴くイワーク。思った以上に迫力満点だ。
「おぉ……！
すごいな、もしかしてあの凶暴なイワークか？」
「多分。
でもこの子、悪さをしてトレーナーを攻撃してたんじゃないんです。
落ちてくる石が危ないって伝えようとしてたみたいで」
撫でると、体をうずめたイワーク。
ぶっきらぼうな感じだけど、私をトレーナーとして認めてくれたようだった。
「そういうことだったのか。
イワーク、ありがとうな。
今まで、けが人が出なかったのはお前のおかげだ。」
トウキさんもイワークを撫でる。
すると、チラッと見てからまたうずくまった。
「石のどうくつも危ないところがあるんだな。
チェックして、改善しておくよ」
「はい、お願いします」
「……ところで、落石のことだけど」
「はい？」
「もしかして、あのすごい大きな音って落石の音？」
「ま、まぁ……
そういうことになりますね。
でも大丈夫でしたよ、イワークのおかげです」
(……バレたらダイゴに何されるかわかんないや)
そう思ったトウキであった。
princess aurora ＊コンテストライブ→←princess aurora ＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…！全くそんなことないですよ！！！嬉しいです！ (2021年11月29日 22時) (
レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑､､､待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…！励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです！更新頑張ります…！ (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます！ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです！早くお届けできるよう、頑張ります！ (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - とても面白い！これからも応援してます、更新頑張ってください！ (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2017年8月13日 22時
