princess aurora * ページ2
「えっ──?」
ガラガラガラッ!!!
音をたてて崩れ落ちてくる巨大な岩。
「シャアアアッ!!」
「……っ」
おそるおそる目を開ける。
……どうやらシャンデラがサイコキネシスで落ちてきた岩をとめてくれたみたいだった。
「ありがとうシャンデラ……」
危機一髪、ってまさにこのこと。
……久しぶりに旅に出たからって、楽しくて浮かれてた。
気を引きしめなきゃ。
自然は突然牙をむく。
それを忘れてたらトレーナー失格だ、最悪の場合、ポケモンまで巻き込む。
「危なかった……」
「ぐおおおん……」
「あ……。イワーク、私達に危ないって伝えるためにはかいこうせんを……?」
コクリとうなずくイワーク。
そっか、襲うためじゃなかったのか。
「ありがとう、助かったよ……」
多少、手荒ではあったがなんとか助けようとしてくれた結果だったみたい。
そしてイワークはそのまま、私達を出口まで案内してくれた。
「ふう……洞窟のなかにいたから、逆に外の光がまぶしく感じるね、レントラー、シャンデラ。
それにわざわざ送ってくれてありがとねイワーク!」
「ぐがごおん!」
イワークを撫でると、私に手のかわりにしっぽを使って握手するように差し出してきた。
「またいつか会えるといいね」
これだけ強いイワークなら誰かしらウワサを聞きつけて、ゲットしにくるかもしれない。
野生のポケモンとの出会いは、ほんとに一期一会だから。
そしてしっぽを握ると、
「えっ……?!」
手には何か冷たい感触が。
ゴツゴツしたイワークのしっぽではなく、丸くスベスベしたもの。
手のひらで光りに照らされて虹色にかがやく、小さないし。
私のお母さんからもらった、あのお守りの石とは違って、くすんでない。
そして、それよりひとまわり大きい、小さな虹色の石とは似て非なるもの。
これは……
「キーストーンとメガストーン!!」
びっくりしてイワークを見上げると、
イワークはこれが何かが分かっているようでコクリとうなずく。
しかも、このメガストーンはダイゴさんからもらった資料のなかにあった。
カロス地方のプラターヌ博士が発見済みのメガストーンのひとつ。
「ハガネールナイト……!」
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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…!全くそんなことないですよ!!!嬉しいです! (2021年11月29日 22時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…!励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです!更新頑張ります…! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます!ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです!早くお届けできるよう、頑張ります! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - とても面白い!これからも応援してます、更新頑張ってください! (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年8月13日 22時