Princess Aurora＊ ページ16
＊
「ふぅ……終わったあ、コンテストライブ。
お疲れさま、シャワーズ」
「しゃわあぅー！」
お風呂からあがって部屋で寝っ転がってると、
おなかの上にシャワーズが顔をちょん、と乗せる。
ゆっくり喜ぶところを撫でると、ワントーン高い声で鳴いた。
「あれ、久しぶりにやったね」
シャワーズもうん、とうなずく。
あのパフォーマンス……。
実は島で、ひとりでいたとき遊びのひとつとしてやってたんだよね。
技と技を組合わせて、わーキレイだねーってただただ純粋に楽しんでた。
それがまさかコンテストに活かすことになるなんて。
「それで、たくさんの人が笑顔になってくれてたね……」
良かった。
ほんとにその気持ちでいっぱいだ。
無事に1日が終わった安堵で、そのまま目を閉じた。
＊
「ルチア、体調はどうだい？」
「……ん、だいぶ元気になったかなあ。
ごめんなさい、今日のコンテストライブ……」
手を額に当ててみると、
確かに熱は少しひいたみたいだ。
この子は8才だ、そんな小さい子には少々、仕事を詰めすぎだったと思う。
「今はゆっくりと休みなさい。
大丈夫、今日のステージはAさんって人がだね、」
「代わりに、やってくれたんでしょ……？
ルチア、テレビで見てた……すごかった……！
おじさまと、あそこまで渡り合うなんて……
コンテストの難しさ、私はやってるから良くわかるもの……！
キラキラしてて、クルクルー！って！」
「そうか……」
うれしそうに話すルチアの顔を見て安心した。
最近のルチアは少し、おとなになろうと背伸びをしすぎていた。
芸能界、という大人たちに囲まれながら過ごす分、気を使うから8才には荷が重すぎる。
そしてトップであり続ける実力を幼いながら持つルチア。
たくさん、ストレスがあったと思う。
笑顔が完璧に作られ、心から笑っているように見せる。
それに見慣れてしまったせいか、さっきの笑顔がすごく久しぶりに感じた。
心のそこからの笑顔、ってやつだろう。
感動を私に話せたことで満足したのか、
また、スースーと寝息をたてていたルチア。
掛け布団をなおして、部屋の窓の外をみる。
「ありがとう、Aちゃん……」
これからルチアには、もっと年相応に楽しんでもらおう。
君のコンテストの素晴らしさが、大切なものを教えてくれた。
Princess Aurora＊遺跡と秘められた力→←Princess Aurora＊
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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…！全くそんなことないですよ！！！嬉しいです！ (2021年11月29日 22時) (
レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑､､､待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…！励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです！更新頑張ります…！ (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます！ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです！早くお届けできるよう、頑張ります！ (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - とても面白い！これからも応援してます、更新頑張ってください！ (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年8月13日 22時
