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ポンコツ41 ページ42

ものの数分で全て片付いてしまった





『ふぅ……』





沖「ザコだな…」




「くぅっ!!!」





悔しそうに地べたをはう労士たち




みっともなさすぎて沖田は頭を踏み潰してやろうと思った





『それで…狙いはなっ』




「あー…あああああ!?」





『え…』




Aの言葉を遮るように一人の労士が叫んだ





「その黒髪! その強さ! まさかと思うがあんた…」





そのまま続けて別の労士も同じく叫ぶ






「まさか…本物なのか!?」






『何がですか?』





「攘夷戦争で活躍した」





「その化け物じみた強さと優美な戦い方で
戦争の華と呼ばれた」






「「「黒百合の姫」」」






「なのかって聞いてるんだ!」






『な、ななななっ……ごほんごほん
ち…違いますよ?』





Aはあからさまに動揺を隠そうとしていたが、バレバレだった





沖「お前、わかりやすぎでィ」





『何のことでしょうか?』





沖「目が泳いでるぞ」





『うっ』





痛いとこをつかれたという風でまだわかりやすかった





「これは!!!」




「高杉さんに報告だ!」




『……?』





その一言でその場は凍りついた






沖田の殺気、そしてそれを向けられた労士たち





その間には恐怖しかなかった






『高杉って晋助のことですか?』





「ひいいいいいい!?」





沖田の殺気がさらに高まったらしい





労士たちはAに助けを求めるようだった






『そ、それは肯定?否定?』





沖「どっちでもいいだろィ?
どうせ今から逮捕するんだからな」






『はぁ……そうですね』






そういって応援を呼ぶために沖田は電話をしようとしたが、その時、





ぼんっ





労士はどこからか煙幕をだし、それを地面に叩きつけた





沖田たちの視界は真っ白になり、咳き込んでいる間に労士たちはそのまま逃げ去った





沖「くそっ 逃がすか!!」





沖田は追おうとしたが、それをAは止めた





『総悟くん…もう帰りましょう』





Aは少し沈んだトーンで沖田の袖をひっぱり、それからもう口をきかなかった

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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時

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