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ポンコツ32 ページ33

「ぎゃああ!!!」






『だれの悲鳴!?』






Aはさっき立ち去った場所からの悲鳴に驚いて振り返った






すると、何人かの隊士たちが土方に追われているのを目にした







『…なんだ……元気そう』






土方がぎゃーぎゃー騒ぎながら走っているのを見て、Aは小さく微笑んだ








それから鬼ごっこをしている土方たちを背にして、また歩き出すと、目的の人物が縁側に座っているのが見えた






『総悟くん…』







沖田はアイマスクをしてよだれまで垂らしていた







眠っているのは一目瞭然で、起こすのもどうかとAはためらったが








結局 沖田に近づいていった







一歩、一歩、音を立てないように静かに進んだが、その分 自分の心臓の音がうるさいのに気がついた







『ゴクリ…』







生唾を飲み込み、一度目を閉じ、カッと目を見開いていて、Aは沖田の名前を呼んだ







『総悟くん…おはようございます
あのっ 昨日のことでお話しが……というか謝罪があります
昨日はお見苦しいところをお見せしました
本当にすみませんでした!!!』







深々と頭を下げて謝ったが、これで許してもらえるとは思っていなかった







沖田のプライベートを自分が、侵害したことがたまらなく悲しかった







罵倒でもいいから何か返答を待っていると、沖田はボソッと口を開いた








沖「気にしなくていいでさァ…」







聞き取れるか聞き取れないかの音量で








ただその一言をいって、また眠ってしまった







Aはどうしていいのか分からなくなったが、沖田の眠りの邪魔をしないようにとその場から静かに去った







『やっぱり…怒ってますよね……』





──────
沖田Side





沖「何がお見苦しいところを…だ」






むしろ綺麗で襲いそうになりやした







なんて言えるわけねぇだろ







厄介なやつに惚れちまったらしい







Aを着替えさせているときに見たアレ






アレが昨日から頭にこびりついていた







Aの腹のあたりにあったアレ





俺はAのこと何にも知らないと言われているようで、ムカついてアイツの首筋にキスを落とした






少し痛がっていたのだが まあ、無防備なAが悪いわけで抑えきれずにそのまま甘く噛んでしまった








はぁー





深いため息をして考えた






アレのことをAに聞くべきかどうか…

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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時

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