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ポンコツ31 ページ32

ASide






沖「死ねぇ! 土方コノヤロォー!」






ズドカァン






土「うぉぉ!?」






『んっ』







大きい爆発の音で、Aは目を覚ました






まだ重い瞼を開けて時計を見ると、いつもなら起きている時間帯だった






『おかしいな…』







それで昨日のことを思い出してみた






すると徐々に顔が熱くなり、しまいには声にならない声をあげて畳をゴロゴロ往復していた







『っ〜〜〜///』






自分がやらかした事態に気づき、着替えさせられてることに気づき、運ばれていることにも気づいたAは、すぐに行動を起こした








急いで着替えなくてはっ






そして総悟くんにちゃんと謝らないと…






『いっ…?』






手早くシャツのボタンをとめているとき、ふいに首筋に痛みが走った






『なんだろう…虫刺され?』





机の上にあった鏡を見てみると、首筋に赤いアザのようなものができていた






シャツの襟で隠れて目立たないだろうが、逆に襟がこすれて痛かった







いつ刺されたのかな…






はっ!? そんなこと考えてる場合じゃない!








我にかえったAは黒いジャケットを羽織り、沖田のもとへ行くために部屋を飛び出した







さっき総悟くんの声がしたような…







声が聞こえた方へ向かい、角を曲がると







『わっ…ごめんなさいっ』








誰かにぶつかってしまった







土「おぉ…Aか…」






ぶつかった相手は、まだ朝なのに疲れきっている土方だった







『副長さん…だ、大丈夫ですか?
いつもより顔が悪いような…』







土「大丈夫だ…と言いたいところだが
なぜか昨日の夜の記憶がねぇ」






副長さんが記憶喪失!?







うぅ…助けてあげたいところだけど








Aは疲れきった土方を見つめ、もんもんと悩んだ







その結果、







『あとで、お茶でも持っていきます
無理はしないでくださいね』








そういって、その場から立ち去った







土「くっそ 頭がいてぇ
総悟のやつ何かいつもよりピリピリしやがって」






頭をかきながら歩きだし、土方はタバコに火をつけた







土「フッ お茶……か…」







「あれっ 副長がなんかニヤニヤしてる」






「こえぇー!!!」






「沖田隊長に毎日バズーカくらっておかしくなったとか?」






「いや、タバコの吸いすぎでしょ」







土「…てめーらなあ!?」







「ぎゃああ!!!」

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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時

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