天才剣士はポンコツでした【沖田総悟】 (ページ19)

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ポンコツ18 ページ19

沖田Side

あれから１週間たったが

オレはどうにもアイツに避けられているらしい

沖「おいっ」

『…！』ササッ

こんな風に話しかけてもすぐに逃げられる

だが、収穫はあった

あれ(調教)のあと朝と夜は食堂で見かけるようになったことだ

少ないがちゃんと食べてるらしい

そして周りの隊士たちは、幻扱いしていたAが出てきたことで

わかりやすいくらいウハウハ気分だった

むさ苦しい男たちはよってたかってAを見るためだけに食堂に入り浸った

あとで、土方コノヤローに叱られてたが

そんなことを思い出しながら

今日こそはAと話そうと思い、Aを探していると

廊下まで聞こえるようなウハウハテンションの声が聞こえた

「Aちゃんって清楚系でめっちゃ可愛いよな」

「わかるわ～
あのストレートの黒髪近づいたらいい香りがしたんだぜ～」

「お、おれさっ告ろっかな///」

「「いや、それはないわ」」

「んでだよ！」

「だってよぅ高嶺の花っていうか…
それにライバルは多いぞ？」

「そうだぜ特に沖田隊長とかもうマジで…」

「だよな～隊長、Aちゃんにマジでゾッコン…」

沖「オレが…なんだて？」

「「「おっ、おっ、沖田隊長！？」」」

おもしれぇくらいに驚いてやんな

「いっっやー、あのですね」

沖「誤魔化すたァいい度胸だなァ」ニタァ

「えっいやっ
ちょっと待ってくださいいいいい！
刀から手を離してええええ！！！」

チャキッ

叫んでいるのが面白くてもう抜いた

刀身がギラリと光る

それをコイツらに向けてもう一度問う

沖「誰が誰にゾッコンだって？」

「あわわわわ！
っだから！隊長がAちゃんにゾッコンだって！」

「おっまえマジ勇者だな」

「えええええええ！？
お前らは言わないの！！？」

ギャーギャーうるせぇな

オレがAにゾッコンね

ないとは言わねぇな

この間のあの顔見たらいじめたくてしょうがなくなったし

ガチャン

刀を鞘に納め、沖田は隊士たちを通り過ぎていった

「助かった」

「バカ！今の顔みたか？
こりゃ次はAちゃんが危ねぇ」

「「「かわいそうにAちゃん
……御愁傷様」」」