ポンコツ14 ページ15
『すーすー』
俺がマジックペンを持ち障子を静かに開けてみると、
アイツは壁にもたれかかり刀を抱きながらうたた寝をしていた
寝てる時まで刀を手放さねぇのかよ
それだけでAがどれほどの修羅場をくぐってきたのかがわかった
だとしたらこれは
『パチッ』
気づかれるよな
『…おはようございます』
黒い瞳が俺をとらえる
Aは寝起きとは思えないほど綺麗だった
黒く長い髪が窓から入る朝日に照らされて、Aがいるところだけ浮世離れしていた
沖「…昨日はどこいってた?」
『昨日は…ずっと部屋にいましたよ』
うそだな
沖「そうかィ
ちょっと早いが朝飯にでも行くか」
『いってらっしゃい』
沖「何いってるんでィ
・・・お前もだ」
ぐいっとAの腕をつかみ立たせる
Aは少しよろめいたが、男の力に勝てるはずもなく沖田に引っ張られながら行った。
ほっそ コイツちゃんと食ってんのか?
『ストッププリーズ!
私、お腹減っていません!』
沖「あぁ? 昨日から何も食ってねぇだろ」
『そ、そんなことないですよーだ!
水分補給はバッチリです!』
沖「それは飯とは言わねェ
大丈夫でさァ
お前には俺特製のタバスコ料理をふるまってやらぁ」
『タバコ料理!?
嫌です 毒以外なにも感じません!』
沖「誰もニコチンの話なんかしてねっ
土「うるっせぇーんだよ!
てめーら朝からなに痴話喧嘩してんだ!!!」
ニコチンマヨラーさん とりあえず死ね」
『あっ、えーっと
ニコチンマヨラーさん?
おはようございます!』
土「誰がニコチンマヨラーだ!!!
俺は土方 十四郎 副長だ」
『へぇー…』
土「なんで興味なさげなの!?」
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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時