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ポンコツ12 ページ13

銀時が号泣しながら帰っていったあと、




私は屯所の中を案内してもらった。





案外、広い場所だった。




最後に私の部屋となる場所に連れていかれた。




そこはちょうど空いていたらしい。




理由を聞いたが、みんな目をそらした。





隣はさっきつっかかってきた同い年ぐらいの少年だった。




後から聞いた話によると1つ年上らしい。




『さてさて もう日が暮れたか〜』




いつもなら野宿なのでせめて屋根がある場所を探すところだが、今日はそんなことしなくていいらしい。




『ラッキ〜!』



沖「何ニヤニヤしてるんでィ」




『いきなり入ってこないでくださいよ
……そんなにニヤニヤしてました?』




沖「メスブタ面が輝いてたぜィ」




『…ブタ!? 私はAですよ
クソサドさん』




沖「俺だって総悟だ」




『え…でも神楽ちゃんが』




沖「クソチャイナが言うことは信じなくていいでさァ」




『ふーん…じゃあ 総悟くん?』




沖「総悟でいい…」




『なら私もAで…総悟っ 』ニコッ




沖「………」




『ん、? どうかしました?』




私が名前を呼んだあと彼はそっぽを向いてしまった。気を悪くしたかと思い、近づいたが反射的に逃げられた。




『なんか耳が赤いような…
大丈夫ですか? 風邪なら…』



沖「………ていい」




『………?』




そっぽを向いてしまった彼の声は聞き取れなかった。それに気がついたのか、彼はいきなり振り返った。




『…!?』




沖「俺には敬語じゃなくていい
…それだけでィ」




『……』




理解するには時間がかかったが、そういうことだろう。



彼はきっと





私と仲良しになりたいんだ。





『了解でーす!
今日からどうぞ よろしく お隣さんっ』




沖(くそ…一瞬、可愛いと思った)

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作者名:のだ。 | 作成日時:2018年8月22日 14時

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