難癖あるけど気になってる。 (ページ12)

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あらら〜ページ12

R「"なるほど〜仲間ねぇ、いつ来るとかわかる？"」

『"そもそもたすけてしか言ってないから来るのは遅いかもしれない、でも撃ってくるならそれまでかな"』

R「"あらら〜大変。警察もこの人探しで忙しそうだよ。Mondoの手掛かりは聞けた？"」

『"な〜んにも話してくれなかった、人選ミスだね"』

R「"時間の無駄だったか…"」

"それにしてもひろ〜い！"と近くのyogibo(ヨギボー)にダイブするRas

気づけば街はパトランプの音が鳴り響いている
時刻は13時すぎ、時間の問題ではあるが如何(いか)に穏便すませられるかRasと策を練る中、何処からか携帯の着信がなる

互いに違うのであれば残るは1人

ちらりと寝ている冬野のバッグを見れば音源はそこから鳴っている

Rasは素早く取り出しAに投げる

着信画面には非通知の表示

『…もしもし？』

安「……、誰だ。なぜその携帯を持ってる？」

『あ…っ！もしかしてこの携帯の持ち主の女の子のお知り合いさんですか？

今、私とあるマンションに居るんですけど先程入口で倒れてる子を見つけまして…手に手錠が掛かってたんで拉致された子なのかなと思い隔離してたんですが…』

安「！！そうでしたか！良ければ場所を教えて頂いても？」

『はい、ここは_____________』

番地を伝えお待ちしてますと電話を切る
ちらりとRasを見れば肩を揺らして笑っている

R「"あははは！嘘ばっかり！"」

『"演技派だった？"』

R「"うん、とっても。騙される方も馬鹿けどね"」

『"それだけ向こうは冬野雪(この子)が大切なんだよ、妬けるなぁ"』

涙跡を指で擦る様になぞる

こんな守りたくなる女が兄の好みなのだろうか、一緒のギャングなら兄もこの子を助けに来るのだろうか

考えれば考えるほど煮えたぎるものがある

つん、と頬をつつかれる感覚に顔をあげるとRasが困った様に眉尻をさげる

"シワ寄ってる"と眉間を撫でるRasの指は優しく、Aも邪念が癒えた様で"ごめん"と素直に謝る

『"そろそろ外に出よう、もうすぐ着くはずだし"』

R「"ん、わかった。じゃあ俺がだっこしていく"」

軽々と抱き抱えるRasはたまたま通りかかっただけだし警察業務は趣味の範囲だから捕まえないという謎理論で居ることに決まった模様

………警察が趣味？

やはり、馴染みある知人は昔から変わりない様だ