そんな悪者みたいな ページ11
『わぁ、すごい今どきそんな無線使ってるんだ』
ゆ「ぁ……」
するり、と冬野の手から無線が取られる
冬野を心配する声や番地を聞く声、危ないなら連打してくれなど様々な声が聞こえる無線をAは顔色変えず水槽に入れる
『そんな悪者みたいな事してないのに無線だなんて酷いなぁ』
ゆ「ぼくを誘してるのだ!」
『警察から掛けられてる手錠以外何もしてないよ?』
ゆ「ぼくを脅してきたのだ!」
『事実を話しただけじゃない』
ゆ「っ、でも!」
『また言い訳始まりそう?』
ゆ「うぅ…っ」
『そもそも、冬野さんがアジトまで案内してくれるだけで終わった話をややこしくしてるのは冬野さんだよ』
ゆ「アジトを
『その考えはえらいけど天秤にかけられた命は平等じゃないからね、正しく選ばなきゃ』
ゆ「っ、大丈夫……皆が見つけてくれるから!」
『無線の状況ではそうだよねぇ…でもさ、偽装なんて幾らでもできるんだよ?冬野さん、ギャングなら常に冷静じゃなきゃ』
ゆ「なん_____________ぅ、」
後ろに気配を感じた時には既に遅く、鼻と口を覆うガーゼに為す術なく眠らされる
頭を打たないように支え、そっと寝かせた人物は浅く息を吐き目の前のAにニッコリ笑顔をみせる
R「"久しぶり〜!A!元気してた!?"」
『"久しぶりだね、Ras。少し予定は狂ったけど元気だよ"』
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ふわな(プロフ) - 続きがめっちゃ読みたいです!!更新待ってます!! (5月12日 20時) (レス) @page16 id: a85ab24ed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:平成鳴. | 作成日時:2024年1月11日 4時