鬼族の姫には妹がいた様です (ページ40)

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顔さけ女 2 ページ40

Aside
ナツメ「他には顔さけ女はポマードが苦手なので『ポマードポマードポマード』と3回言うと逃げられるか…変なの」

ジーたん「ポマード！ポマードなに？うまい？」

A 「いや…美味くはないんじゃあないかな？」

アキノリ「ポマードっていうのは…」

するとアキノリはウィスパーの髪をいじる

アキノリ「こうやって髪につける物だ」

ウィスパー「も～私(わたくし)のホヨホヨに余計なことしないでください」

ジーたん「ウィス臭オヤジ」

ウィスパー「ウィス⁉」

A 「または顔さけ女の好きなべっこう飴をあげればその隙に逃げられる」

ジーたん「べっこう飴なに？」

ナツメ「べっこう飴っていうのはね…」

すると事務所にケースケが後ろ向きで入ってくる

ケースケ「ふぅ」

アキノリ「ふぅ…じゃあねぇよ」

ナツメ「なんで後ろ向き？」

ケースケ「あ…いや…ちょっと…」

ナツメ「あれ？その手に持っているのって」

ケースケ「あぁこれ？べっこう飴だけど」

ナツメ「ちょうど今ジーたんに…」

ジーたん「べっこう飴！ダゼ！」

するとジーたんはケースケが手に持っているべっこう飴を食べる

ケースケ「あ～！」

ジーたん「甘～い」

ケースケ「なんてことするの！顔さけ女に襲われた時に使うべっこう飴だったのに！」

ナツメ「ケースケ顔さけ女のこと知っていたの？」

アキノリ「いつもなら『そんな怪物いるわけな～い』とか言って真っ先に否定するのに」

ケースケ「いや…それは…」

ウィスパー「ひょっとしてさっき屁っ放り腰(へっぴりごし)で入ってきたのは外で顔さけ女に会うのが怖かったからですか？」

ケースケ「グッ…」

アキノリ「あぁ！それでか」

ナツメ「すっごくビビっている感じだったもんね」

ミッチー「見事な屁っ放り腰だったぞ」

ジーたん「ケースケビビり」

ケースケ「だってしょうがないじゃん！知っている人が顔さけ女を見たって言っているんだから！」

皆-ケースケ「！」

ウィスパー「ほほう」

アキノリ「マジか」

～～聞き込みをしに移動中～～

ナツメ「で？誰が顔さけ女を見たんだって？」

ケースケ「ほらお母さんがよく行く花屋さんがあるでしょ？あそこで働いているアズサさんって人」

ナツメ「あぁあの人！」

ケースケ「お母さんもアズサさんも誰かのいたずらか悪ふざけだと思っているらしいんだけど…」