21章 馬鹿息子 4 ページ17
クロコダイル視点
「クロコダイル、ひとつ聞かせてもらおう」
檻の中に何故かいるA、目が物語ってやがる、「てめぇは此処で終わりだ」…と
「何故、国を反乱へ導いた、何故だ？貴様の力なら…そんな事しなくてもいいはずだが」
「…あんたは…俺に期待し過ぎたんだよ、この傷だって“敗北”の印だあんたとしちゃ名誉の傷高なんだか言いそうだがな」
俺の方をじっと見るA、俺もその視線に合わせる、久しぶりに見るAの目、やはり綺麗だ…
本当ならすぐにでもそこから出して抱き締め、キスの雨でも降らしてやりたい所だが生憎相手はそんな冗談受け入れる程余裕では無いだろう
「A…あんただけは、俺は何があろうと信じれる…他は…どんなに俺に忠実に従おうと駄目だ、疑心暗鬼になっちまう、でもあんただけは…」
俺は海楼石の檻に近付きわざわざ檻に触れる、力が抜ける事なんて知らねぇ、Aと触れ合いたい…
『ペチッ』
「!?」
海賊共がいる前でビンタされた、待て、この檻の間からビンタって…腕ある意味凄いな
「なぁクロコダイル、俺は本当に期待し過ぎたのか？」
「…あ？」
「俺は本当に、期待し過ぎてしまったのだろうか、俺は…ある意味お前は自分の野望には忠実で、よく頑張る子だと思っていたが」
「クハッ、今野望に向けてこの国を乗っ取るんだよ！俺はまだ海賊王は諦めちゃいねぇ！手段を変えただけだ」
俺を見つめるAの目は、少し悲しそうだった、そんな目すんな、俺は胸が苦しくなる、それに予想外だ、あの島から出て…俺の元に来るなんて
いっその事…このままAを…
「まぁいい、信頼ってのは…絆だけで構成されねぇ、何らかの“愛”ってもんが内に秘めてある、俺はそれが足りてねぇからこうなったんだ、あんたは俺を“息子”としてしか見なかった、俺はな、アンタを“男”として見てた…分かるよな？この意味、世間じゃこれは批判される想いだ、分かってる、分かってても止まらねぇ、それが“恋”って奴で、“愛”だろ？」
俺は誰も信じねぇ、だが俺はAだけなら信じられる、何をされようと、体をどうされようと、Aに付けられた跡なら愛おしくさえ…きっと感じられる
「あんたは…俺をしっかり見てくれたのか？」
少しだけそう思った、俺はそう言って近くに来たAの頬にキスを落とした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エルフ・シャープナー(プロフ) - カケラさん» 本当ですか？間違ってますね、ありがとうございます！修正しておきます！ (2017年10月23日 6時) (
レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
カケラ - ため息をつかれるのところ疲れるになってるけどあってるんですか(・・? (2017年10月23日 2時) (レス) id: ad4c4a9460 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 闇夜((闇と夜の守護者さん» ありがとうございます!!頑張ります！ (2017年4月23日 22時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
闇夜((闇と夜の守護者 - いろんな天使がいたな、更新頑張れ (2017年4月23日 21時) (レス) id: 866b9f0c0d (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 闇夜((闇と夜の守護者さん» KA☆O☆S☆多めがモットーです((( (2017年4月23日 18時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年3月14日 18時
