11章 未来、“超新星”と呼ばれる子供 3 ページ23
「ﾊｧ…ﾊｧ…」
ブロンド色の長い髪をしている小僧が俺の服を掴んでいる、所々の怪我が酷く爛れている
「貴様、どうした」
「た…すけ…て……」
そう言って気絶してしまった小僧、奥の方から人間共が走ってきた
「そいつを渡せ！」
「何故だ、こいつ何かしたのか？」
「そいつは悪魔だ！何か悪い事を言ってはしてはそれを現実に起こす!!」
小僧を見るからにそれ程悪いことをしているようには見えない、ただ真実を伝えているだけ
「貴様、この小僧の言った言葉、どんな風に告げるのだ」
「“明日嵐が来る確率99%”だとか、“瘴気で満ちる確率93%”だとか言いやがる！確率が高ぇほどその翌日に嵐だとかが来やがるんだ！」
「…ここの祠、しっかり手入れされていない様だな」
「話を変えるな！取り敢えずその餓鬼を渡せ！」
話のわからん人間だ…こういう人間を俺は“馬鹿”と称する
「…話の分からん人間だな、この祠が瘴気の根源だ、この祠が祀っているのは自然の神、その神を崇めず、何も捧げず、ずっと放置したものだから神が激怒した結果がこれだ、それを告げてくれたんだぞ？この小僧は貴様らの様な馬鹿な人間の為にわざわざ」
そう言うと怒ってか顔を真っ赤にする人間、後ろにいた人間共も怒っている様子
「部外者に関係の無い事だ！早くそいつを渡せ！さもなくば…貴様を殺 す！」
そういった瞬間剣やら銃やらを取り出した人間共、そうか、俺を敵に回すか
「…お前ら良くこの祠に近づけるな、小僧が倒れた理由は瘴気…お前らは何故この瘴気の中動ける？」
祠を見やると少しずつだが瘴気を身に纏う“何か”が出てきている、これはやばいな…
「こんな祠…神様だぁ？そんなのいる訳ねぇ!!」ﾄﾞｶﾞｯ
「!?…つくづく人間は馬鹿だと思い知らされる」
小僧を抱き上げ船まで俺は勢いよく飛んだ、この島…瘴気で満ちるな、神は少しでも祀って欲しかっただけなのだろうが…あの人間共は馬鹿な事に祠を壊した
「…」
まだ眠る小僧、こいつの瘴気を払うためにもこの島から離れないとな…海軍も苦労しそうだ
「｢ぎゃぁぁぁぁ!!｣」
人間の叫び声が森に木霊した、神の逆鱗…という奴だな
「…お…母さ……」
小僧がそう呟く、目尻に水が現れた
「泣いているのか小僧…人間の涙と言うのは綺麗な物だな」ﾁｭｯ
涙のある場所にキスを落とす、ふむ、やはり涙はしょっぱい
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エルフ・シャープナー(プロフ) - 神龍寺･朱雀さん» 分かりやすい表示のコメント有難うございます、すみませんが『』は音に使用している為、｢｣の前に名前を二文字表示する、で宜しいでしょうか？ (2017年8月13日 18時) (
レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
神龍寺･朱雀 - 口調で誰だか分かりますが。 名前表示があった方がわかりやすいです。 最低でも主人公は『』これにしてください。 (2017年8月12日 23時) (レス) id: 4eb64d342f (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - カクの双子の姉は僕、月夜ダヨ！さん» 皆ガ天使になるよう目指しているので褒めて頂けるのは嬉しいですがここで終わったら駄目ですよ!? (2017年6月3日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 東方アニメ大好きさん» サカズキは私の中でこんな感じです(← )続き頑張ります！ (2017年6月3日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
カクの双子の姉は僕、月夜ダヨ！ - 我が生涯に一片の悔いなし！（みんな天使な件について） (2017年6月3日 22時) (レス) id: 8dd0d86f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年2月19日 23時
