8章 徹底的な正義とは 2 ページ14
サカズキ達はまだ仕事が残っている為暇ではない様子、サカズキの仕事を手伝ってやることにした俺はサカズキについて行く
「Aさん、海賊に知り合いが居るっちゅう話は…本当か」
「まぁな、いい奴らなんだ、優しいし、仲間の事を家族だと言い合える程絆が深い」
「…海賊っちゅうもんは最低最悪じゃ…徹底的に潰さにゃならん！」
いきなり止まってそういうサカズキ、そんなサカズキが振り向いた瞬間俺は驚いた
「Aさんは…わしの敵にはならんのは分かっちょる、だが…わしの敵の味方をした瞬間、Aさんとてわしの敵じゃ！」
サカズキは俺を見つめる、俺が映る瞳には、確実なる決意の色と、何かを恐れるような悲しみの色が混じっていた
「…お前は馬鹿だな、その“徹底的な正義”という奴は具体的にどんな奴なんだ」
「…たとえ相手が一般市民であろうとそれが悪を残す可能性があったり、味方の海兵であろうと敵前逃亡や海兵にふさわしくない、などとみなせば容赦なく始末する…それがわしの掲げる“徹底的な正義”じゃ｣
そうか…まさに“悪”を許さぬ完全なる“正義”の間違いの塊という訳だな
「一般市民にまで手を出したら終わりだな海軍は」
「Aさんは何も分かっちょらん！一般市民の中で海賊になる輩が出る可能性が無い訳では無い！海賊のせいで親を無くす生き物がどれ程居るか！Aさんがわしを拾ってくれたからその時は良かったが、“独り”は辛いんじゃ！寂しいんじゃ！」
「【海軍のせいで親を失った】」
「ッッ!?」
「お前はもし、海軍が親を殺して独りにさせられたという生き物がいればどうする？お前は同じことが言えるのか？その相手は辛く、寂しい時をお前と同じように過ごすんだぞ」
「…」
その後サカズキは何も言わなかった、歯を食いしばり、何も
「サカズキ…お前の“徹底的な正義”はもう少し考え直せ…その悪を消して苦しむ者の事を考えろ、だが考えすぎも良くない、サカズキ、悪というのは自らの欲のために人を苦しめ、命を奪い、幸せになろうとする者のことだ、お前は…本当に“悪”を葬ってきたのか？」
俺はそう言ってサカズキから離れた、1人で考えさせたかったからだ、あいつの過去は…あいつ自身を追い詰めていたようだな
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エルフ・シャープナー(プロフ) - 神龍寺･朱雀さん» 分かりやすい表示のコメント有難うございます、すみませんが『』は音に使用している為、｢｣の前に名前を二文字表示する、で宜しいでしょうか？ (2017年8月13日 18時) (
レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
神龍寺･朱雀 - 口調で誰だか分かりますが。 名前表示があった方がわかりやすいです。 最低でも主人公は『』これにしてください。 (2017年8月12日 23時) (レス) id: 4eb64d342f (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - カクの双子の姉は僕、月夜ダヨ！さん» 皆ガ天使になるよう目指しているので褒めて頂けるのは嬉しいですがここで終わったら駄目ですよ!? (2017年6月3日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
エルフ・シャープナー(プロフ) - 東方アニメ大好きさん» サカズキは私の中でこんな感じです(← )続き頑張ります！ (2017年6月3日 23時) (レス) id: 01727032ce (このIDを非表示/違反報告)
カクの双子の姉は僕、月夜ダヨ！ - 我が生涯に一片の悔いなし！（みんな天使な件について） (2017年6月3日 22時) (レス) id: 8dd0d86f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルフ・シャープナー | 作者ホームページ：http:
作成日時：2017年2月19日 23時
