私を見ろ!!!!【wrwrd】【軍パロ】 (ページ3)

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別に三歩歩かなくても忘れる事はあるページ3

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ひとらんらんがせっかく教えてくれたヒント、というより答えにも気付かなかったAは半ばヤケクソでザカザカと報告書を書いて提出した。

半信半疑…ではなく九割疑って書類を見たトントンだったが、読み終わると何処か拍子抜けしたようにAを見上げて

tn「……まぁええやろ、これからもこういう感じに書くんやで」

と一言言われて執務室を追い出された。

そこから少し結局何故やり直しを食らったのか考えたAだったが、諦めて訓練場へ歩き出した。

ーーー訓練場ーーー

訓練場へ着くと数人がもうどこかの部隊が訓練をしているのか剣と剣がぶつかる音が響いている。

『おぉコネシマ!朝から元気だな!!良い事だ!!!』

kn「おおAやないか!!お前も訓練しに来たんか?」

この軍の中で特にうるさい二人が出会ってしまった。

『あぁそうなのだが…丁度良い。一つ手合わせ願っても良いだろうか？』

kn「ええに決まっとるやろ！おーい!!お前ら、ちょっと体動かしてくるから休憩や!!」

コネシマが完全に隊員達を置き去りにしてAと手合わせを始める。それも実によくある光景の一つだった。

しかしその置いて行かれた兵士達は休みはするが…どこかの隊長とは違って遊ばず、二人から技を盗もうと食い入るように見ている。

まあ当の本人達は気づきもしないのだが。

kn「アﾞァ～、よぉ動いたわァ!!ありがとうなA!!」

『私から誘ったのだ、礼など無用、気にするな!』

暫くしてこの手合わせは引き分けとなった。

軽く手合わせしたような風に話してはいるが、実際の訓練場の地面はボコボコに抉れてしまっている。

この場所を使っているのはあくまでコネシマの隊だ。
もしこのままの状態で帰ればトントンの青筋が数本切れる事になる。

kn「よっしゃお前ら訓練再開するで!!!」

「いや、隊長…先に地面の修復からです…」

kn「んぁ？せやったな、A、お前もちょっと手伝ってくれんか？」

「隊長……Aさんはもう出て行きました」

その通りAはもう既に訓練場を出ている。
この始末をするのが嫌だった、という訳ではない｡素である。

kn「オイA!!!!戻ってこいやァァァァァ!!!!!」

『ぅん？誰か私の事を呼んだか？……まさか、

天が私を呼んだ……？天もやっと私の美しさに気づいたのか!!!』

勿論Aがそれに気づく訳もないのだった。

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