パーカーくん

黒&緑 ページ24

佐藤「お前何やってんだよ」






「ごめんなさい…」









その後どうにか3位はキープしたものの佐藤、ちかちゃんからはお説教









ちか「あんたねーこんなチャンス滅多にないんだよ！？？！」









佐藤「まぁ、先輩に感謝だな」





はー …


とため息をつきながらリレーの準備に取り掛かる岩橋先輩を見つめる佐藤









聡「Aちゃんおつかれ！」









声をかけてきたのは





「松島くん…」









今はなんとなく会いたくなくて、話したくなくて





「ちかちゃん、トイレ行ってくる。」








ちか「はいよー。」





イスから慌てて立ち上がり
また逃げた






聡「ちょ、待って！」




呼び止める声と重なるように聞こえたのは




久美「聡くん！」




鈴のように綺麗な透き通る声で松島くんの名前を呼ぶ彼女









…









「ほんっと…






なにやってんだろ」






建物の物陰にたどり着いた時には髪がグシャグシャに乱れてて目頭が熱くなってた





後ろからガサガサ音がしたから無理やり目を拭いてなにがあっても大丈夫なように構えておく





玄樹「みーつけた♪





こんなとこにいないで戻ろうよ♡」





相変わらず語尾にハートやら、音符やらがつきそうな勢いの先輩




みてるとやっぱりホワホワした気持ちになる







「はい！」
できる限り明るく振る舞う自分は先輩にはどう見えているのだろう

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