One More Kiss【神谷健太】

3 ページ4

健太 side







Aのことが好き？

樹が？



...ふざけんな




健太「なんで？なんでAのこと好きなの？」


樹「俺、初対面であんなに話しやすい子初めてなんです」


健太「だから？」


樹「喋り方とか笑顔とか、なんかきゅんってなりました」


健太「...あっそ」



わかるよ、俺でもきゅんってなるもん

喋り方とか俺よりちょっと訛っててかわいいし
笑顔なんて､まじ最強だし




健太「確かにAはかわいいよ？でも､樹にはあげない」


樹「なんでですか？」


健太「だってAは俺のだもん」



Aは俺の
いまも昔もこの先も
Aの居場所はずっと俺の隣だけでいい



樹「Aちゃん可哀想っすね」


健太「...は？」



樹に何がわかんの？

可哀想って、意味わかんねぇし




健太「どういう意味？」


樹「別に。てか健太さんシャワー行かないんですか？」


健太「...行くし」


樹「じゃあ俺予定あるんで先に帰りますね。お疲れ様でした」





その余裕そうな顔
俺はAが取られるかもって焦ってんのに

なんだよ、まじ




...樹とか､Aも絶対好きになるじゃん




Aの恋愛関係になると弱気になるのが俺

それと同時に独占欲が強まるのが俺



Aのことだと余裕もなくなって
いつもの俺じゃないみたい


なんか､感情が動かせなくなるっていうか

俺が俺じゃなくなる


.

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す