One More Kiss【神谷健太】

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健太 side









健太「ただいま〜」



シャワー浴びて
早くAに癒されたいなぁなんて思って
寄り道せずにまっすぐ帰った




...のに､



健太「A、いない...」



俺より先に帰ってるはずなのに

買い出しとか？
でもこんな時間かかる？


もしかして､事故...？



だとしたらやばい､俺
...死んじゃう

Aがいないと生きてけない...


あ、だめだ
もしかして...って思うと泣けてきた








.



『ただいま〜.....って､えぇ！？お兄ちゃん！？』


健太「A〜っ...！！」




いきなりドアが開いて
Aの顔が見えた瞬間飛び付いた



『なんで泣いてんの〜？』


健太「...帰ってもAがいなくてっ、もしかして事故とか､...誘拐とかかもっ、て」


『大丈夫だよ。ただ樹くんとカフェでお茶してただけだよ』


健太「樹と、カフェ...？」




なにそれ、聞いてない

"ただ"樹とカフェ？
それってきっと二人っきりでしょ？
ねぇなんで？俺に秘密で行くの？


...だめだめ､平常心､保たなきゃ



でも、



健太「そういうの、やめて」


『え、なんで？』


健太「いいから、心配しちゃう」


『じゃあ電話するね？』


健太「やだ。けんた以外の男と二人っきりにならないで」


『お兄ちゃん？ねぇどうしたの？なんかおかしいよ』





おかしくなるのはAのせいじゃん

って､ただでさえちょっと怖がってるAに言えない



小さくため息ついてから
肩を持って体を離した

それから見えたAの表情は混乱してる


...俺、お兄ちゃんのくせに何やってんだろ



健太「ごめんね、怖がらせちゃったね」


『いや、別に...』


健太「お腹すいたし､ご飯にしよ」


『あ、うん。すぐ作るね、！』


健太「待ってるね〜」






ごめんねA

こんな俺､見たことなくて困ったよね



でも、Aが男の話すると
これから俺こうなっちゃうかも



こんな俺､Aは嫌だよね



.

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