愛されたい…１１ (ページ31)

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岩side ページ31

Aが
臣さんと
何かあったって
すぐに分かった…､

Aの話を聞いて､臣さんが嫉妬したって事も、
Aの気持ちも分かった…､

痛いほど…､

自分のお婆ちゃんが亡くなった時に､
そうだったから…､

お婆ちゃんの雰囲気､背格好が似てたり､
声､話し方が似てたりすると､
寂しくて､辛いけど…､
懐かしい気持ちになって､安心感がある…､､

岩「だから､俺はいいと思うよ！笑」

『え？』

岩「壱馬だからとか健二郎さんだからとかじゃなくて､ただ関西弁で話す男の人に､懐かしさがあるだけなんだし！笑」

『……でも』

岩「臣さんでしょ！笑､
じゃあ､口に出せばいいじゃん！」

『え？』

岩「健二郎さんなら健二郎さんに､
『パパみたい！』って言えば？笑､
Aがすぐに自分の中だけで思って終わるから､臣さんはAの表情でしか読めない…､
だから､俺じゃないとか嫉妬になっちゃうんだよ！もっと､自分の気持ちを出した方がいいよ！笑」

『……やね汗』

岩「まぁ､Aだけじゃなくて､
臣さんもだけど！ね？隆二さん？笑」

『え!?汗』

Aが慌てて後ろを向いた…笑

『隆二くん!?……おみ!?汗』

隆「岩ちゃんの言う通りだね！おみ？笑」
臣「あぁ…気を付ける汗」
隆「てかバレてたんだ！さすが岩ちゃん！笑」

『え？汗』

岩「バレバレっすよ！笑､
まぁ､気付いたのは途中からですけど！」

臣「ほんと敵わねぇわ…汗」
隆「だね笑」

岩「A？笑」

『ん？』

岩「時間が経てば…パパとママの事を笑って話せるようになるよ！笑､
俺はだいぶ時間かかった…笑」

『……､』

岩「俺はお婆ちゃんっ子だったから､
パパっ子だったAも時間はかかるかも知れないけどね！」

『岩ちゃん？』

岩「ん？なに？笑」

『強いね…』

岩「え？」

『1人で泣いて､泣いて､そう思えるようになったんやろ？ほんまに強い…でもかなり寂しくて､辛かったやろ？』

マジかよ…､
あれから泣かなかったのに…､

岩「もうほんとやめてｯｯ…､」

隆「岩ちゃん？汗」

岩「あれから泣くのやめたんっすよｯｯ…､
けど…そんな事言われたら無理っす…､」

フワッと匂いがして､
臣さんだって分かった…､

臣「あの日､傍に居てやったらよかったな…､
岩ちゃん､ごめんな…､」
隆「気付いてやれなかった…､」

『岩ちゃんはほんまに強い､でもたまには弱くていいよ…､岩ちゃん？ありがとう！岩ちゃんに救われた笑』

臣さんの腕の中で泣いた…､