烏野高校バレー部から必要とされなくなった少女 【ハイキュー！！】

第40話 ページ42

Aside



男「おい岩泉ー！三年の先輩が呼んでるぞー」



昼休憩の時、クラスの男子が私を呼ぶ



貴「あ、うん。今行く」



潔「Aちゃん」



ドアからひょこっと顔を出したのは潔子さんだった



貴「え、」



潔「ちょっと話したい事があるから屋上行かない？」



貴「え、あ、はい」



私達はお弁当を持って屋上に行った



貴「あの、潔子さん話しって」



屋上に着いたので私は話を切り出す



潔「マネージャー、辞めたんだって？」



貴「え、あの、何でそれを」



潔「東峰から聞いた」



近くのベンチに座ってご飯を食べながら話す



安心して、口に入ったままじゃないから



潔「Aちゃんも、辛くなっちゃった？」



貴「ただ、嫌になっただけです」



潔「よく頑張ったね」



そう言って背中を撫でてくれる



久しぶりに感じた潔子さんの温もり



貴「ありがとうございます」



出てきそうになる涙を必死に抑えて言う



潔「どういたしまして。田中にも正直でいてあげてね」



貴「え、あ、はい(？)」



そっからは他愛もない話をしていた



潔子さんの声、潔子さんの温もり、潔子さんの安心感



潔子さんと一緒に最後までマネージャー出来なかったことに時々泣きそうになったけどなんとか堪えた



だって、一番辛いのは潔子さんだから



私の哀しみなんか、今まで三年間支えてきた仲間に裏切られた潔子さんの哀しみに比べたら、なんて事無い



今一番泣きたいのは潔子さんのはずだから、泣いちゃ、



泣いちゃダメなんだ

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