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第三話 ページ4

土方さんの「みたらし団子食べたの俺」発言に思わず固まってしまった私と沖田。

「え……?あっいや……土方さん、なんて言いました?」

土方「だから、そのみたらし団子食べたのは俺だ。ずっと入ってるからいいと思ってなぁ、悪かったな総悟」

そう一言沖田に謝ると、じゃあ話は終わりだなと話を切り上げ、部屋を出ていこうとする。

……じゃなくて!!!

「ふざけんなァァ!土方ァァァ!!!」

沖田「てめェェェ!土方コノヤローォォォ!!!」

私と沖田は刀を鞘から抜き、土方さんに斬りかかる。

土方「うおォォォ!!!!」

とっさのところで交わした土方さん。思わず「チッ」と舌打ちがもれる。

土方「いや、『チッ』じゃねーよ!何すんだテメーら!!危ねーだろーがァ!」

沖田「死ねェ……土方ァ……死ねェ……」

沖田は呪文を唱えるようにぶつぶつ言いながら、フラフラと立っている。

「あっあれは……!?妖怪みたらしたたり!!」

土方「妖怪みたらしたたりィ?何だそれ?」

私が沖田を指さしながらそう叫ぶと、土方さんは眉をひそめて首を傾げた。

「説明しよう!『妖怪みたらしたたり』とは、前から大切にとっておいたみたらし団子を食べられた人の恨みが形になった妖怪のことである!(樹里裏声)」

土方「……なんか、そのまんまだな」

「うるさいっ!思い付かなかったんだよ!!」

沖田「みたァァ〜〜らしィィ〜〜」


私の『妖怪みたらしたたり』の説明に呆れた顔をする土方さん。
しょうがないじゃないか。とっさに考えた名前だし、ネーミングセンスは元々ないし、語彙力もないし……いや、やめよう。自分で言って悲しくなってくる。

沖田「みたァ〜ひじがだァァ!!よくもォ〜みたらしィ〜〜」

沖田はいや、妖怪みたらしたたりは今までノソノソ動いてたのに急に俊敏になり、土方さんに飛びついた。
その手には刀が握られているため、土方は必死に交わす。

土方「うおっ!お前っ何だよ、急に!」

「いけっ!沖田!あっじゃなくて妖怪みたらしたたり!!」

私は小声で妖怪みたらしたたりを応援する。
しかし、土方さんにもその声が聞こえてしまったらしい。グルッと勢いよく振り返った土方さんの顔はまさに鬼。

土方「お前!聞こえてんぞ!何応援してんだ、助けろや!!」

「えーそれが人にものを頼む態度ですかぁ?」

土方「うぜぇ!お前ちょーうぜえ!」

沖田「みたァ〜みたァ〜」

土方「お前はしつけえんだよォ!!」

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作者名:神様 | 作成日時:2020年1月4日 18時

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