第一話 ページ2
「おォォォきィィィたァァァ!!!」
初っ端からすいません。何故私がこんな大声を出しているのかというと……
沖田「樹里さん、そんな大声出してると喉潰れやすよ」
「誰のせいでこんな大声を出してると思ってんだァァ!!」
こいつです。
私の部下である○○。私はこいつの上司で歳上。普通ならもっと敬意を払うべきだと思うのだか、沖田に【普通】なんて言葉は通じない。
沖田「たくっ……、ちょっとプリン食べただけじゃないですかィ。そんなに怒らなくもいいじやねーか」
「ただのプリンじゃない!期間限定のプリンなの!!」
ずっと前から楽しみにしとっておいたプリンをこいつは、こいつは……
沖田「期間限定って、そんないつもと変わんなかったよーな気がしやすよ」
反省の色、ゼロ!!
「変わるわ!もう何もかもが違うの!もうプリ
ンじゃなくなるくらいの変化だったはずなの!」
沖田「いや、だめじゃねーか。プリンじゃなくなったらだめじゃねーか。」
そんなんプリンじゃありやせんと言う沖田だか、私のプリンを盗み食いした奴に言われても何も心に響かない。
何とか憎き沖田に一発入れてやろうとさっきから屯所の中を走り回っているのだか、中々追いつけない。
クソ……こうなったら!!
「ちょっ、待って、待って!沖田!」
沖田「嫌でさァ。」
「大丈夫!何もしないから!」
沖田「ほんとですかィ?」
「んな訳ねーだろ!その無駄に整った顔ボッコボッコにしてやるわ!プリンの恨みィィ!!(うん!もちろん、何もしないよ。ちょっと話がしたいだけだよ!)」
沖田「心の声とセリフ逆になってますぜ。」
どうやら、心の声とセリフが逆になってしまったらしい。沖田から馬鹿だろコイツ、みたいな視線を感じる。
「マジでか!クッソ!!『ニコって笑って警戒パカーンからのボッコちゃん作戦』が台無しじゃん!!」
土方「いや、ネーミングセンスの無さヤベェな。」
「……」
沖田「……」
土方「……」
「いや、アンタまで黙るなよ!!何で全員黙って見つめ合ってるんだよ!なんの儀式だよ!軽くホラーだよ!!」
沖田「ナイスツッコミ〜〜。」
「いやもううぜーよ!お前!!」
土方「オイッ!二人とも一回落ち着けよ!!」
「誰のせいだと思ってんだァ!!」
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作者名:神様 | 作成日時:2020年1月4日 18時