海を航る人狼 47 ページ6
その言葉にドフラミンゴの眼が一瞬見開く。
ﾄﾞﾌｨ「何？」
ﾊﾞｸﾞｽ「貴方がどう思っているか知らないが、少なくとも元々あの悪魔の実を持っていたのは私だ。ずっと私の国にあった物だ。
…【バグレン事件】の事がなければ従弟のバグスは殺されずに済んだものを…」
【バグレン事件】。
それはドフラミンゴも知っていた。
そしてざっくりした内容はこうだ。
何者かの手引きによりバグレン国は崩れたのだ……と。
何者かなど未だ分からない。
只、それが天竜人によって起こされたものだと分かったのは、事件が起きた日から約3ヶ月も経った後だった。
3ヶ月も月日が経てば、国の者は行く宛がなく、其々違う方向へ散らばる。
だが、一部例外が居た。
トゥフェキを含めた計7名が海賊団を結成したのである。
元々彼等は散り散りになっていた筈だった。
それが何の運命なのか、彼等は自然と１つの場所に集まっていたのだ。
そこで１つ思える事は、何故バグレン国が天竜人に襲われたのか…という事だ。
従弟のバグスは天竜人に仕えていた。
彼は天竜人に厳しい文句を言われてながらも、必死に耐えていた。
それは何故か。
何故なら、其処には【バグレン事件】の後、彼が連れてきたバグスの実の息子シグが居たからである。
従兄であるバグス王に心配な思いをさせまいと思ったのか、彼は何とかしてシグを守ろうとした。
だがそれはある日叶わなかった。
従弟のバグスは天竜人によって殺された。
それもシグの目の前で。
だから彼も天竜人に憎悪の感情を抱き、天竜人殺しなどというものを始めたのだ。
ﾊﾞｸﾞｽ「結果、【バグレン事件】の犯人は天竜人だと判明した。…が、まだ定かではない。
貴方にこんな事を話したところで何になるか…」
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作者名：樂士 辿 | 作成日時：2016年3月30日 17時
