寄り添う獣達。【zm】 (ページ1)

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私の話ページ1

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小さい頃、傍にいたお父さんは厳しい人だった

自分の部屋で遊んで汚くしたら打たれていたし、苦手な野菜が入っていたり、お腹がいっぱいになってたりしてご飯を残すといつも殴られて家の外に追い出されていた

もちろん、勉強も運動も妥協しない人で姉には塾、バレー、水泳、ジャズダンス、ソフトボールと多くの習い事をさせていた

生憎、私には運動の才が無かったため、ミスをする度に睨まれたが父に好かれたくて沢山努力していたこともあった

今は懐かしい幼い頃の記憶だ

だけど、そんな父に感謝している所もある

大人くしくしていると母に褒められた

好き嫌いが無いと色んな教師に褒められてきた

頭がいいと色んな子に頼られて、褒められた

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体に異常が起きたのはそれが「私」じゃないことに気づいた時だった

夜眠ることが出来ない体に表情を偽ることが出来なくなった顔

変わってしまった私を見て、母はため息をひとつをこぼして仕事に向かってしまった。

これは仕方ないのだ、三人姉妹の母子家庭、母が働かなくては一体誰が私達の生活費を稼いでくれるのだろうか

誰も救い出してる人などいないのだから

また、いつものように自分の手で起き上がらなきゃいけない

幸いなことに私はそれが出来る人間だ

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