横浜焼却作戦 ページ10
「巫山戯るなよ、此の外道が」
窓から街を見下ろして歯軋りする。
『緊急プラン』もとい『横浜焼却作戦』が始まった。街では狂乱した人が周囲に襲いかかっていた。
それに伴い、首領からの通達が全構成員に行き渡った。この指示に、正気を保っている構成員は全員動き出した。
街に出れば、狂気に堕ちた者も正気の者も皆武器を持っていた。皆が疑心暗鬼状態なのだ。
車が何台も潰れ、横転していた。煙が出ているものもあり、街のどこでも煙が視界に入らないことが無かった。
積極的に襲いかかってくる者を撃ち、動きを止める。その過程に何十人もの犠牲者が出ている。横浜の街は戦場を超えた地獄と化していた。
「交通網を死守しろ！ 襲ってくる奴は撃て！」
遠くから中也さんの声が聞こえて来た。
「此の侭だとうちが商売する場所まで灰になっちまう！ 首領の指示だ、死ぬ気で守れ！」
それに続いて掛け声が聞こえて来た。構成員達が恐怖を押し殺しているのが判る。
「医療班！ 負傷者が追加で五名！」
私も声を張る。
『受け入れ可能です！』
『此方輸送班。周辺住民の避難、完了しました！』
「了解！」
その時、地面が割れる音がした。
見上げれば、
「やあ虎くん、おつかい頼まれてくれない？」
私は敦君目掛けてカプセルを投げた。敦君は私に驚きつつも走りながらそれをキャッチした。
「よし、ナイス！！」
その時、私に通信が入った。現在空から地上を
『此方情報班！ 七時方向五十
「敦君！！ 退れ！！」
「……えっ？」
私の声に敦君が速度を落とす。
「燃料輸送車！？」
敦君は爆風と共に後ろに跳躍した。
「が……はっ……！」
躰を強く打ち付け、動けなくなった敦君を、トウェインの凶弾が狙う。それを弾くものがあった。
「お前の勝ちだ、敦」
「あ……なた……は……？」
敦君は声の主を見上げた。そしてハッとして注意を促す。
「危険です！ ええと……」
「織田だ」
「織田さん！ 空から敵の銃撃が」
無理矢理起こそうとする敦君を私は背に抱えた。
織田作さんはリモコンを取り出した。
「問題無い」
釦を押すと、卵のような
「君の勝ちだよ、敦君」
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夢秋(プロフ) - 百笑咲夜さん» お恥ずかしながらその事実を全く知りませんでした。二次創作自体グレーなものですので、今後お気をつけて楽しい創作ライフを送ってください！ (2023年1月21日 0時) (
レス) id: 9185832e78 (このIDを非表示/違反報告)
百笑咲夜 - 初コメ失礼致します。プリ小説というアプリで活動していた者です。感想じゃなくてすみません。主様の作品とほとんど同じ内容の小説をプリ小説で書いていました。すぐに小説は削除します。大変申し訳ございませんでした。 (2023年1月7日 19時) (レス) id: f1d74042d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのあき(プロフ) - ユキさん» 応援ありがとうございます！ クトゥルフのSANチェックがアレですからね……そして夢主ちゃん、元々勝手に姉を名乗っています。どこかの十人兄弟の長兄のようになってますw (2021年8月19日 21時) (レス) id: e1a96e1817 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - とても面白いです！SAN値チェックがあったの笑いました。「どけ！！！！私はQちゃんのお姉ちゃんだぞ！！！」が好きですｗｗｗ１D１０/１D１００には驚きました。ラヴ君、恐るべし・・・。頑張って下さい！最新待ってます！ (2021年8月19日 21時) (レス) id: c2037b5d01 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのあき(プロフ) - 夢女子S氏さん» ありがとうございます！！ やったー！！ 頑張ります！ (2021年8月13日 2時) (レス) id: e1a96e1817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢野秋 | 作成日時：2021年8月7日 20時
