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赤いき○ねも白ご飯も美味しいっ。
『美味いか？』
「はいっ！！」
『白飯くれ』
「ほっ？」
ああ、注いでこいってことですね！
赤いき○ねを置いて立ったら
『何処へ行く？』
「??ご飯注ぎに」
『そこにあんだろーが』
と日向さんが指差したのはあたしの食べかけで……
「いやいや、あたしの食べかけですよ！？」
『全部食えんのか？』
「……意地で食べようかと」
『食えねぇんだろうが。いいから寄越せ』
そう言うと日向さんがお茶碗をあたしの手から取り食べ出した。
……いいのかなぁ？
って言ってももう食べちゃってるから、いいか。
座り直して、赤いき○ねを完食した。
「ごちそうさまでした！！」
手を合わせ、挨拶する。
『腹の虫は治まったか？』
「はいっ。もう満足ですっ」
『フッ』
あたしより先に食べ終わってた日向さんが煙管に火をつける。
いつ見てもその一連の動作がとても綺麗で見惚れる。
あっ片付け……
『おい』
「はい？」
『なんでさっき慌てて帰ろうとした？』
日向さんの黒瞳が真っ直ぐあたしを射抜く。
……え？
今、それを聞きますか？
「……用事が……ありまして」
何やら日向さんの目が見れず……シドロモドロでそう言えば……。
『ほう』
疑われておりますねーっ。
"ほう"って顔じゃないですよ！？
『「…………」』
沈黙っっ。
堪えられませんっっ。
「香りがっ、したんです」
『あ？』
「日向さんのとは違う、甘い甘い香り」
『…………』
「だから……その」
なんでこんなに話しづらいんだろう……。
「……女の人と一緒に居るんだと……思って」
『で？』
「邪魔したらダメ……だと」
『…………』
日向さんの眉間にシワが……。
聞きたい……でも聞きたくない。
だって肯定されたら、あたしは……
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作者名：めっこ | 作成日時：2019年9月1日 13時
