九十二話という名の【渋谷事変】 ページ44
「_______________【
『っ……これは、』
恵の横で宿儺が戦いを終えるのを待つ。
魔虚羅に勝てるのは宿儺ぐらいだ。
本当は戦いたいが、この体で行っても足手まとい。
しかし、宿儺が戦ってくれたおかげで自分を治癒することができた。
隣で意識を失っている恵を見ていると、奥に宿儺の姿が。
「小僧、せいぜい噛み締めろ｣
多分宿儺は悠仁と代わったんだろう。
悠仁は宿儺が魔虚羅を倒すため領域展開し、破壊された場所を見て呆然としていた。
「う、う”う”う”う”え”っ｣
『……悠仁っ、』
悠仁は倒れ込んで嘔吐した。
自分が入れ替わっている間に何人もの人が自らの手で死んで行ったとなると、精神的にもキツいという感情では抑えられないだろう。
「死ねよ、自分だけ！！死ね！！｣
『悠仁！！』
「！！っA……｣
『行こう……早く、悟さんの所へ』
「おう、｣
精神的に来ている悠仁を支え、微かに見知った呪力を感じる駅構内へ行く。
走っていくとそこには半身火傷を負った七海さんと真人が。
「虎杖、A｣
「ナナミン！！｣
真人の術式は【無為転変】。その手に触れられてしまえば終わり。
しかし今の現状は、七海さんの体に手が触れている。
まずい。
すると七海さんは不意に笑った。
「虎杖君、A。後は頼みます｣
その直後、パァンと音がして七海さんの上半身が吹き飛んだ。
私と悠仁の前を血飛沫が舞う。
「……オマエは、なんなんだ！！真人！！｣
「デケェ声出さなくても聞こえてるよ！！虎杖悠仁！！｣
まさか七海さんが……何より
今までの事と七海さんのことで頭に血が上る。
コイツだけは許さない。
気持ちを切り替え、真人が投げてきた改造人間を避ける。
『茈赫・影操！！』
「多重魂【撥体】！！！｣
私の影で真人を猛追するが、今度はこの空間をめいいっぱいに使った攻撃を仕掛けてきた。
口が空いている……？まさか！！
『悠仁！！』
「ばぁ｣
どうやら真人は魂の質量を爆発的に高め私たちに放つ時、その口の中に入り込んでいたらしい。
不意打ちをくらった悠仁を抱え込み相手と距離をとる。
「もっとふんばりがきけば顔面を貫けたかな｣
そう真人が言いながら掲げた右手は手の甲が鋭くなっており、それによって悠仁は顔を斜めに切りつけられていた。
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くーく812(プロフ) - プスメラさん» 初めまして、コメントありがとうございます！ 今の所、この小説のオチは未定ですが、五条悟オチにしようと考えております (2021年2月2日 17時) (
レス) id: a492753dce (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？お願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くーく812 | 作成日時：2020年4月27日 17時
