八十二話という名の【渋谷事変】 ページ34
偽の夏油さんは冥さんに特級を相手にさせる。
なんの目的の為に？
まぁ今はこの領域の事を知らなければいけないのだけど。
取り敢えず呪力はこの先の事を考えて抑えておこう。
すると目の前にいた冥さんが消え、棺桶が現れた。
『冥さん！！』
冥冥「棺桶ってとこかな？」
どうやら冥さんは棺桶の中に居るらしい。
特級が手を叩くと、今度は上から石が落ちてきた。
カウントダウン……？
するとその石から豪快な音が響くと共に、冥さんが現れた。
冥冥「幾年ぶりかな、私の命に指が掛かるのは」
憂憂「姉っ様！！」
自分が狙われているというのに、冥さんは嬉しそうにしてるし、その弟の憂憂は冥さんを見てキュンキュンしてる。
……なんかよく分かんない兄弟だよな。いつもだけど。
『また来たか……茈赫・影操』
何回も何回も同じ事の繰り返しでそろそろ冥さんも普通の動きが出来なくなってくる頃。
特級は特定疾病呪霊なので、あのカウント以内に棺桶から脱出出来なければ、冥さんはその病に罹り死ぬ。
でもこの特級の領域の必中効果は分かったので、早々に終わらせてやる。
『冥さん。この必中術式は領域内で呪力の強い者1人を反射で標的にしています。どうしますか？』
冥さんは領域内に巻き込まれた1羽の烏を見ながら答える。
冥冥「やはり王手を指すには、攻撃対象を憂憂に移し私達が自由に動く時間を稼ぐしかない」
『ですが憂憂はあの墓石攻撃を1度でもくらえば死んでしまいます』
すると冥さんは憂憂の頬に手を寄せた。
冥冥「憂憂、私のために死んでくれるかい？」
憂憂「いいのですか？姉様のために死んでも」
冥さんの問いに満更でもないような顔で答える憂憂に苦笑する。
……本当にこの兄弟不思議。
冥さんの方を見てみると、合図があったのでそれと同時に駆け出す。
憂憂は呪力を解放し、冥さんは逆に呪力を抑えた。
勿論私も前より更に抑え込んだ。
憂憂は予定通り棺桶に入り、特級は手を叩いた。
しかし、墓石は落ちては来ない。
『特級呪具【
私は呪具を使い、特級の手首から先を切り落とす。
因みにこの呪具は、日本の刀で、相手が強ければ強い程、ダメージが大きくなると言う物。
冥冥「私がただの荷物持ちであの子を連れているとでも？」
その言葉に憂憂が続く。
憂憂「姉様の「命懸け」は私にとって “呪術使用許可” の合言葉！！」
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くーく812(プロフ) - プスメラさん» 初めまして、コメントありがとうございます！ 今の所、この小説のオチは未定ですが、五条悟オチにしようと考えております (2021年2月2日 17時) (
レス) id: a492753dce (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？お願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くーく812 | 作成日時：2020年4月27日 17時
