七十七話という名の【渋谷事変】 ページ29
その通りです、と頷いてから、それと……と続ける。
「既に2名の補助監督がやられています。それから “帳” の間に……その……まだ断言はできないのですが……」
冥冥「構わないよ、言ってごらん」
冥さんの言葉に押され補助監督の口から出てきた言葉は【改造された人間がいる】という事だった。
その言葉を聞くと悠仁は目を見開いた。
……真人か。
それはそうと今は冥さんの術式で駅構内を見てもらっている最中。
冥さんの術式を知らない悠仁は急がないと、と騒いでいる所を冥さんの弟の憂憂が説明している。
冥冥「……うん、大体分かった。
虎杖君、弱い改造人間を沢山殺すのと強い呪霊を一体祓うのどっちがいい？」
悠仁「！！……」
冥冥「ま、君の場合は後者だよね。
改造人間がウロついて一般人を襲っているのがB4F。
一般人は殆どB5Fの副都心線ホームにいると思う。」
ここで話を聞いていた悠仁が率直な疑問をぶつける。
悠仁「思う？」
冥冥「私が遣った烏は呪力を帯びているからね。B5Fには入れなかった。
地下に逃げるしかない一般人を追いやってできあがった状況ってとこかな。」
『成程。再び上がってきた一般人を狩るつもりなのか “帳” の条件の問題か……』
悠仁「いるんだな？このすぐ下にアイツが」
そういった悠仁の顔は真剣だった。
取り敢えず冥さんと憂憂、私と悠仁のペアに別れて行動するようになった。
悠仁と階段を降りて歩いているとバッタの呪霊が人を喰べていた。
『(まだ動いてる……)』
無意識に拳に力が入るのが分かった。
蝗GUY「おん？何見テんだヨ。オマエ呪術師だろ？ナァ？俺は賢いンダ。」
悠仁「ツギハギ顔の呪霊が来てるだろ？どこにいる？」
呪霊はツギハギが分からないのか何回も連呼していたが悠仁が意味を教えると、馬鹿にするなと騒ぎ立てた。
蝗GUY「真人は下……俺はココで “帳” を守ってるンだ」
その言葉に少し疑問を持つが無視して相手を見据える。すると少し後ろに釘みたいなモノがあった。
『悠仁、あれが多分この “帳” の正体だと思う。あれ壊すよ』
この言葉を合図に悠仁は蝗GUYに蹴りを入れる。蹴りを入れられた蝗GUYは駅の壁に打ち付けられた。
悠仁「オマエらはどいつもこいつも人間舐めるのも大概にしろよ。」
『悠仁落ち着け』
私が悠仁に掛けた言葉で少しは落ち着いたみたいだ。
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くーく812(プロフ) - プスメラさん» 初めまして、コメントありがとうございます！ 今の所、この小説のオチは未定ですが、五条悟オチにしようと考えております (2021年2月2日 17時) (
レス) id: a492753dce (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？お願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くーく812 | 作成日時：2020年4月27日 17時
