七十四話という名の【過去編】 ページ26
『傑さん、それって非術師はどうなるんですか』
私の問いに傑さんは困ったように笑っただけだった。
その間に硝子さんは悟さんに連絡する。
硝子「あ、五条？夏油いたよ。そ、新宿。ヤダよ、殺されたくないもん」
_______________
硝子さんが悟さんに連絡してから、私は傑さんと一緒に歩いていた。
『……！！』
気配を感じ取ると、私達の目の前には六眼の目を思い切り開いて傑さんを見つめる悟さんがいた。
悟「説明しろ、傑」
傑「硝子から聞いただろ？それ以上でも以下でもないさ。」
悟「だから術師以外殺すって！？親も！？」
悟さんの悲痛な心の叫びと傑さんの冷静な返し。そのやり取りがしばらく続いた。
本当に傑さんは変わってしまったのだろうか……。
悟「非術師殺して術師だけの世界を作る！？無理に決まってんだろ！！」
『でも……悟さんなら出来ますよね、』
私が口を発するのが意外だったのか私の方を見て驚く悟さん。
傑「Aの言う通りだよ。君にならできるだろ、悟。
自分に出来ることを他人には【出来やしない】と言い聞かせるのか？
君が五条悟だから最強なのか？
最強だから五条悟なのか？」
悟「何が言いてぇんだよ」
傑「もし私が君になれるのなら、この馬鹿げた理想も
地に足が着くと思わないか？」
そう言って悟さんに背を向けて歩き出す傑さん。
傑「生き方は決めた。後は自分にできることを精一杯やるさ」
傑「殺したければ殺せ。それには意味がある」
この言葉を聞いて悟さんは術式を使う構えをとるが、
結局は発動しなかった。
すると傑さんは立ち止まり、こちらを向いた。
傑「A、ちょっとおいで」
『？』
私は大人しく傑さんに近づいていく。傑さんの目の前に立ち止まった所で、目を瞑って、とお願いされた。
『！！？』
その言葉に従うと直ぐに口に何かが触れる。
驚いて目を開けると笑っている傑さんがいた。しかも今度は私の首に口を近づけ痕を残した。
『っ何してるんですか！』
傑「Aに暫く会えなくなるからね。他の虫が寄り付かないようにだよ。」
『でもこれっ！ッ……』
自分で傑さんに言ってることが恥ずかしくなってきて最後まで言えなかった。
そんな私の様子を見て傑さんは満足気だったけどね。
少し目線を悟さんに移したあと今度こそ歩いていってしまった。
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くーく812(プロフ) - プスメラさん» 初めまして、コメントありがとうございます！ 今の所、この小説のオチは未定ですが、五条悟オチにしようと考えております (2021年2月2日 17時) (
レス) id: a492753dce (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？お願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月25日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くーく812 | 作成日時：2020年4月27日 17時
