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「 ……まだむすくれてんのか、サム 」
「 ・・・だってズルいやん、ツムだけAと同じクラスとか 」
クラス表を見てから治の表情は曇っている
私は でも、と呟く
「 ……隣のクラスやし、お昼はまた一緒に食べれるし、会いに行こうとすればすぐ会えるで 」
ニコ、と笑いかけると、治は段々と笑顔になっていく
「 ……おう、せやな 」
「 何やねん急に機嫌良くなるやん 」
「 うるさいわ 」
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「 じゃあ治、また後でな 」
「 おー 」
二年の教室の前で治と別れ、教室に入った
¨ 鳳 ¨ と ¨ 宮 ¨ では、最初の出席番号順の席ではかなり離れる
侑にも、「 ホームルームの後にな 」と声をかけて、自分の席についた
「 おッ、鳳さん……! 」
「 ? 」
後ろから声をかけられ、振り向くと、見覚えのない男子が座っていた
どうやら後ろの席らしい彼は、ほんのりと頬を赤らめている
「 鳳さんて、部活やっとる?もしフリーやったらバスケ部のマネとか興味ない? 」
「 あー……ごめんな、部活やってないんやけどそういうのやるつもりないねん 」
「 そ・・・っか〜残念…… 」
断ると、男子は少し肩を落として、「 急にごめんな! 」と言う
ううん と首を横に振り、前に向き直った
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作者名:mobukuma | 作成日時:2020年6月1日 23時