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「樹〜?お風呂先に入ったよ〜」
リビングの扉をあけると
まだお酒を呑んでいる2人
さっきと変わらない光景だったけど
2人の顔が妙にすっきりしていて少し気になった
「お父さん樹になんか言った?」
2人に後ろから近づき話しかける
「いや?特になにも」
『うん』
笑顔で振り向く2人を不思議に思いながら
樹にお風呂を催促する
樹が部屋を出て行くと
ちょっとコンビニに行こうかなと立ち上がった父は
ゆっくり私に近づくと、優しく頭を撫でる
「急にどうしたの?」
父「大人になったな。でも、頑張りすぎなくていいからな」
そう言ってサラッと前髪を撫でると親指で私の額の傷跡を優しくなで、部屋を出て行った
なんで怪我…
…樹が事故のことを話したのだろうか
そう思い、ダイニングにいる母の方にバッと顔を向ける
目が合うとニコッと微笑んだ母は、
母「どんなに大きくなったって、娘の事を心配するのは当たり前よ」
優しい声でそう告げた
心配かけまいと黙っていたせいで余計な心配をさせていたのだろうか
「ごめっ…」
泣き出す私の元に慌ててやってきた母は
泣かんでいい と私を抱きしめた
身長はいつのまにか私より小さくなっていたけど
小さい頃から包まれてきたその温もりは昔と変わらない大きさだった
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ぬう(プロフ) - kanoさん» 何度も嬉しいコメント下さりありがとうございます!! (2019年7月19日 13時) (レス) id: 6ebe771875 (このIDを非表示/違反報告)
kano(プロフ) - もう!最高です! (2019年7月7日 22時) (レス) id: 07e090ba1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬう | 作成日時:2019年6月24日 19時