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30.Itsuki side ページ30
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ガラッと空いた個室の扉
目を向ければ、さっきよりも自然に笑えてるAと
その後ろから入ってくる壱馬さん
目があった壱馬さんは優しく口角を上げる
ありがとうございますの意味を込めて
隣に気付かれない程度に頭を下げる
向かいに座ってソワソワしていたまこっちゃんも
ホッとした様子で座り直した
…のに、
山川「町田さんと壱馬くんって付き合ってるのー？てか、メンバーとって、付き合っていーのー？」
酔った山川さんは、容赦なく爆弾をしかける
山川「付き合っていいなら私いっちゃんがいい！」
そう言って俺の肩に頭をのせた
一瞬室内の空気がピタッと止まった気がした
『おい…っ！？』
何言ってんだよと続けようとした俺に
寄りかかっていたはず北人さんは
ぱっちりと目を開けて俺の腕をグッと掴んだ
「樹、我慢して。バレる。」
ボソッと小声で呟く
目の前のAも動揺から瞳が揺れていた。
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作者名：ぬう
| 作成日時：2019年5月24日 1時
