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29.Itsuki side ページ29
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北人さんは良いとしても…
酒に酔ってまとわりついてくる山川さんが正直うざったい…
俺に彼女がいて、ましてやそれがAだなんて知らないからここで振り払うのも不自然かもしれない
だけど…目の前で俯いたAはきっと嫌だろう
俺が彼女の立場だったら絶対嫌だ
だって、現に隣に座っている壱馬さんとまこっちゃんにすら嫉妬してるんだ
力「皆で樹とAちゃんを支えるのは当たり前の事だよ？樹の大切な人は皆の大切な人だから」
何かあったらメンバーがAを助けるようにしようと提案したのは力矢さんで
今日Aのそばにいてくれている壱馬さんには感謝してる。
そんなメンバーに嫉妬だなんて
俺どうかしてんな…
そう思いながら、隣の山川さんをどうするかだけ考えていた
Aの歓迎会なのに山川さんがまとわりついてきてからは
苦しそうな顔で無理矢理笑顔を作るA
…もうバレてもいい
そう思いAの名前を呼ぼうとした時
Aがパッと壱馬さんの方を向いた
立ち上がった壱馬さんはチラッと俺に目線を配ったあと、小さく首を横に振って
トイレいってきまぁすといいAを連れて出ていった。
山川「あの2人仲良いねぇ！！」
てめぇのせいだよ…
メンバーのペースに合わせて飲んだせいで見たこともないくらいベロベロになった山川さんにそんなことを言えるわけもなく
ただただ壱馬さんとAの背中を見守った
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作者名：ぬう
| 作成日時：2019年5月24日 1時
